GARO~MAKAISENKI~#4 [特撮]
今回は、ミステリー小説でよく見られるクローズドサークルを舞台とした物語。(ミステリーでは、「犯人は誰?」となるが、この物語では「ホラーは誰?」となるので、同じジャンルと言える。)一応、クローズドサークルにするために、結界が張られていて、外に出ることが出来ないとしていたのは無理矢理にでもクローズドサークルを築くためということにもなりますね。
ただ、この物語は脚本家とキャスティング、キャラの名前から、降水確率100%、台風が接近している状況下での「雨が降る」のと同じレベルで、「ホラーは○○」と分かってしまい、実際その通りだったのは...
西の果てにあるある孤島で闇のカジノが開かれていて、そこで客が次々と消える事件が起こっていると言うことで、元老院の神官・グレスから指令を受けた鋼牙は客を装ってカジノに潜入してホラーの正体を突き止めて退治することになる。が、鋼牙はポーカーを知らなかった。(ザルバが教えた。)
カジノでは、武器などを持ち込むことが出来ず、丸腰の状態でホラーを探ることになる。参加者は鋼牙の他に、キッド、リリカ、ビッグママ、イチローの4人で、更にディーラーを加えた5人がホラーと思われる。で、鋼牙は誰がホラーなのかを探りながら、ポーカーの勝負が始まった。
各プレイヤーの椅子の後ろには残りの命を現しているロウソクが立てられている、全てのチップを失うと死ぬ、途中退席は認められない、など、クローズドサークルのパターンが用意されていて、その中で勝負が行われる。
最初にビッグママが敗退して姿を消したが、この時に命を失ったようではなかった。次に、リリカが勝負を仕掛け、不足するチップを借りる。(担保として一番大事な者を失うことになる。)勝負はイチローが敗退と思いきや、幻覚作用のあるタバコを使ったリリカのイカサマが鋼牙によって見破られ、リリカが敗退し、離れた場所の病院にいる彼氏(?)と共に姿が消えた。
次に、イチローが勝負に出て、それにキッドと鋼牙も乗る。が、鋼牙がここで敗退し、姿が消える。が、これによって鋼牙は封印されて、消えたカラクリを知ることになる。
残ったキッドとイチローの勝負は、イチローが勝ち、キッド消滅。ということで、ホラーはイチローかと思ったところで、イチローも封印された。
ホラーはキッドであって、正体を現したキッドに、鋼牙は、ザルバが隠し持っていた1枚のチップと、カオルを担保にして借りたチップで、改めて勝負をする。ジョーカーを加えたカードで勝負となり、Aのファイブカードのキッドが勝利するが、鋼牙はポーカー勝負は頭になく、ジョーカーのカードが結界となっていたことを見抜いていた、ジョーカーを突き刺して結界を破り、封印されたプレイヤーたちを救出。で、ホラーとの対決となって、ホラーを倒した。
「牙狼」の物語としては、ミステリーの要素が強く、アクション・パートが少なかったこともあって、異色の物語だったということになるが、脚本家、キャスティングで筋が読めてしまうというのだから、面白くないと言えばそれまでである。(そういうことを無視したら、それなりに楽しめる物語ということになる。)いつもとは少し違う要素があって、大化けできる要素が散りばめられていたのに、凡作に終わってしまったのが残念でした。
尚、冒頭で、ゴンザとカオルが2人で「ババ抜き」をしていたというのは笑えるところであるが、これも伏線に使おうとすれば十分出来たでしょうし、本当に残念なところであった。(ビッグママがホラーと思わせるミスリードに利用出来るということである。)
兎に角、この物語は「ウサギとカメ」の物語で、準備万端で挑んだウサギがカメに敗退したのと同じで、面白く出来る要素が山盛りなのに、それを生かしきれず、単なる凡作に終わってしまった物語でした。(今回の脚本家、老害が出るような高齢ではないのに、もはや老いてしまってボロボロですなぁ...)
また、イチローの一番大事な者の由美(彼女?奥さん?)を演じていたのが柚月美穂だったんですね。ほんの少ししか出ていなかったけど...
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