ALEXANDER O'NEAL『ALEXANDER O'NEAL』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1985年に発表された彼のデビュー・アルバムである。'80's前半というと、プリンスが席巻していた時期でもあるが、彼はそのプリンスの紹介でレコード会社を紹介して貰うも、プリンスの意向でバンドのボーカルから外されてしまったことからプリンスに反発したという因縁を持っている男でもある。そんな彼がジャム・アンド・ルイスと組んでデビューに至ったアルバムが本作である。チャート成績はBillboardでは最高位91位、イギリスでは19位を記録している。
収録曲は以下の全7曲である。『A Broken Heart Can Mend』『If You Were Here Tonight』『Do You Wanna Like I Do』『Look At Us Now』『Medley: Innocent/Alex 9000/ Innocent II』『What's Missing』『You Were Meant To Be My Lady (Not My Girl)』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。デビュー・シングルでもある『Innocent』はBillboardで最高位101位、R&Bチャートでは11位を記録している。2nd.シングルの『If You Were Here Tonight』はBillboardのR&Bチャートで最高位17位、イギリスでは最高位13位を記録、3rd.シングルの『A Broken Heart Can Mend』はBillboardのR&Bチャートで最高位62位、イギリスでは最高位96位を記録している。
お薦め曲は、シングル曲の『If You Were Here Tonight』と『A Broken Heart Can Mend』、それ以外からは『You Were Meant To Be My Lady (Not My Girl)』をピックアップしておく。
プリンスは彼のボーカルに「黒すぎる」とケチを付けているが、パワフルで魂のあるボーカルを聴かせていて、これぞソウル・シンガーという片鱗を見せている。兎に角、ソウルフルで聴いている者の魂を揺さぶってくれるボーカルである。(ダンス系のビートには今一つ相性が悪いでしょうね...ということで、プリンスの意見も理解できないではないですが...)
彼は本国アメリカよりもイギリスの方がより大きなヒットとなって人気も高いが、ソウルフルな所が力であって、アメリカ的なものよりも伝統を重んじるUKの方が人気が出るというのも分かるところである。
ボーカルをじっくりと聴き込むにはもってこいのアルバムであって、聴き込むためのアルバムである。ソウルフルなボーカルがお好きな方は、彼の代表作となっている2nd.アルバムだけでなく、本アルバムもじっくりと聴きましょう!
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