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ANGELA BOFILL『SOMETHING ABOUT YOU』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1981年に発表された彼女の3枚目のアルバムである。確かな歌唱力を有している彼女は、ソウルフルに聴かせてくれていたが、本アルバムではブラコンの方にサウンドが変化しているのだが、実力派シンガーという所を発揮していて、新たな魅力を見せている。尚、チャート成績はBillboardで最高位61位であるが、ジャズ・チャートでは4位、R&Bチャートでは13位を記録している。

収録曲は、オリジナル盤では全11曲であったが、2002年にリマスターされた時に4曲のボーナス・トラックが追加されて全15曲となった。収録曲は以下の通りである。『Something About You』『Break It To Me Gently』『On And On』『Tropical Love』『You Should Know By Now』『Only Love』『Holdin' Out For Love』『Stop Look Listen』『I Do Love You』『Three Blind Mice』『Time To Say Goodbye』。(以下、ボーナス・トラック)『Never Wanna Be Without Your Love』『Esperando Al Amor』『Love Light』『Rhythm Of Your Mind』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。但し、3曲ともBillboardのHOT 100にはランクインしていない。1st.シングルの『Something About You』はR&Bチャートで最高位21位、2nd.シングルの『Holdin' Out For Love』は同チャートで26位を記録しているが、3rd.シングルの『Break It To Me Gently』はチャートインしていない。

お薦め曲はシングル曲の『Something About You』と『Holdin' Out For Love』、それ以外からは『On And On』『Tropical Love』『Time To Say Goodbye』をピックアップしておく。

'70's終盤のディスコ・ブームの頃から「ブラコン」もメジャーな一つのジャンルとして認識されるようになったが、どちらかというとノリの方が優先していた所があった。そんな所に、確かな歌唱力を持つ彼女のようなシンガーが、ブラコンもじっくりと聴くということが出来るという所を教えてくれていて、ファンキーなところ、ノリの良い所に、ソウルフルな歌を、しかもじっくりと聴かせてくれるものにしてくれたことは大きいところである。どちらかというとディスコ・サウンドの延長線上に見られていたブラコンを聴かせる要素を示してくれたことで、この後サラに聴かせる曲が'80'sの音楽シーンでも重要視されていき、'80's中盤のバラード・ブームに繋がることにもなる。

セールスやチャート成績ということでは、確かに本アルバムは苦戦しているが、アルバムの内容とチャート成績とは比例するものでもない。ということで、本アルバムは「隠れた名盤」の一つということになるが、そういうアルバムであるだけに、じっくりと味わってみましょう!

 

Something About You

Something About You

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Arista
  • 発売日: 2002/07/09
  • メディア: CD

サムシング・アバウト・ユー(紙ジャケット仕様)

サムシング・アバウト・ユー(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2008/09/24
  • メディア: CD

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