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「AMERICAN NINJA」 [映画(洋画)]

表題の作品は1985年の映画「アメリカン忍者」である。尚、日本での劇場公開は1987年4月であった。ショー・コスギ主演の「ニンジャ」シリーズを製作したキャノン・グループが、ニンジャ・ブームに乗って新たなシリーズとして製作した作品であって、そのシリーズの第1弾となる作品である。(本作の後、「アメリカン忍者2 殺人レプリカント」「レッドコブラ」「ブラックフォース」「マーシャル・コマンダー/黒の攻襲」までの5作のシリーズとなった。)B級作品であるが、B級作品と分かった上ではたっぷりと楽しめる作品である。

作品データを記しておくと、時間は99分、原案はギデオン・アミールとアヴィ・クレインバーガーの2人、監督はサム・ファーステンバーグ、脚本はポール・デ・ミルシュとジェームズ・R・シルクの2人、撮影はハナニア・ベア、音楽はマイケル・リンである。そして出演は、マイケル・ダディコフ、ジュディ・アロンソン、タダシ・ヤマシタ、グッチ・クック、ドン・スチュワート、スティーヴ・ジェームズ、ジョン・ラ・モッタ、ジョン・フジオカ、たちである。

フィリピンに配属されているアメリカ陸軍の兵士であるジョー・アームストロングは孤児院育ちで、過去の記憶の一部を失っていた。そんなジョーは、ある日、コンボイを護送中に何者かに襲われた。その時、基地司令官・ヒコック大佐の娘・パトリシアを忍者装束の賊から救出した彼は、彼女を父の元に送り届けた。が、ヒコック大佐は地元マフィアのボス・オルテガと組み、米軍の兵器を南アフリカのブラック・マーケットに売ろうと計画していた黒幕だと言うことを知った。その後、ジョーはヒコックたちに命を狙われるようになって、度々襲われるようになる。追いつめられたジョーはオルテガの屋敷にやってきて、そこで忍術を指導している老人・シンユキと会って、自分の過去を知った。ジョーは3歳の時に両親を交通事故で亡くしていて、そんなジョーを育てたのが元日本帝国陸軍の兵士だったシンユキだった。シンユキの指導で忍術を身につけたジョーだったが、悪徳外車のアメリカ人によってアメリカに連れて行かれ、孤児院にいけられて育ったのだった。しかし、シンユキはジョーを狙うブラックスター・ニンジャに殺されてしまう。で、ジョーはシンユキから授けられた黒い忍者装束に身を包み、シンユキの仇のために立ち上がる。また、オルテガはヒコックのエラ義理を恐れてパトリシアを誘拐していた。オルテガの元に乗り込んだジョーは激闘の末にオルテガを倒し、パトリシアを救出した。

アメリカ製のニンジャ映画(「忍者映画」ではなくて「ニンジャ映画」である。)ということで、日本の忍者のつもりで見ていると、とんでもないものが登場してくる。で、それをB級映画らしいものと割り切ることが出来れば、本作はB級作品として楽しむことが出来るようになる。(これが出来ないと、出来損ないのヘッポコ映画と言うように感じられるでしょう。)ストーリー展開といい、主人公の活躍の仕方といい、結末といい、全てがB級作品らしい展開で進んで行くので、B級映画の楽しみ方を知っていないと辛いことになってしまう。(要するにB級映画ファンのための作品であって、大作志向の方はお帰り下さい、と割り切っている。)

ということで、人を選ぶことになる作品であるが、楽しみ方を分かっているとたっぷりと楽しめる作品である。B級作品がお好きな方にのみお奨めする1本である。

 

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