AMERICAN ME(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1992年のアメリカ映画「アメリカン・ミー」である。日本では劇場未公開と言うことになったが、E・J・オルモスが17年間温め続け、執念で映画化した作品である。メキシカン・マフィアのサンタナの生涯を描いた作品である。
作品データを記しておくと、時間は126分、製作、監督はエドワード・ジェームズ・オルモス、共同製作としてショーン・ダニエルとロバート・M・ヤングの2人、脚本はフロイド・マトラックスとデズモンド・ナカノの2人、撮影はレイナルド・ヴィラロボス、音楽はデニス・ランバートとクロード・ゴーデットである。そして出演は、エドワード・ジェームズ・オルモス、ウィリアム・フォーサイス、ペペ・セルナ、ダニー・デ・ラ・パズ、イヴェリナ・フェルナンデス、ケイリー・ヒロユキ・タガワ、ダイアナ・オルテッリ、サル・ロペス、たちである。
戦争中に水兵が女を強姦したことで生まれたサンタナは少年時代から悪事に手を染めていた。そんな彼は刑務所に収監されることになるが、18年間の刑務所暮らしは、彼をボスとして君臨させることになった。出所した彼は幼馴染みと組んでのし上がっていって、イーストL.A.を支配するようになる。が、そんな彼は再び獄中生活を過ごすことになり、最期は情に負けたことで、刑務所の仲間たちによって処刑されてしまうことになる...
ラテン系マフィアのことになると、日本では殆ど知られていないこともあって、馴染みが薄いということになってしまうだけに、ある意味では貴重な作品ということになる。(日本では、馴染み臼ということもあって劇場公開にならなかったのは残念なところである。)しかし、作品としては丁寧に作られていて、人間ドラマとしてなかなかのものである。
また、音楽の方も水準以上のデキであって、人間ドラマという所を厚みのあるものにしている。(音楽が良いと、作品の方もそれだけ良くなっている一本である。)
ということで、ストーリーの方は取っつきにくい所があるかも知れないが、音楽がそういうところを和らげてくれていることもあるだけに、映画とサントラをセットにして堪能することをお薦めする作品である。
最後に、サントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は、派手なものはないのだが、なかなか良く出来ている佳曲が集まっていて、デキの方は良い。収録曲は以下の全10曲である。『No Sunshine』『Slippin' Into Darkness』『Rockin' Robin』『Shotgun』『Heaven And Paradise』『Let The Good Times Roll』『I Want To Take You Higher』『Oye Como Va』『For Your Precious Love』『Tierra Bravia』。
American Me: Music From The Motion Picture Soundtrack [Soundtrack]
- アーティスト: Claude Gaudette,Dennis Lambert
- 出版社/メーカー: Virgin Records Us
- 発売日: 1992/04/28
- メディア: CD
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