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ANITA BAKER『GIVING YOU THE BEST I GOT』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1988年に発表された彼女の3枚目のソロ・アルバムであり、かつ、彼女の発表したアルバムの中では唯一の全米No.1アルバムである。(但しセールスの方は最高位11位だった2nd.アルバムの方が上である。→チャートは相対的なものであるため、セールスが大きくてもチャート順位は下ということは当たり前のようにある。)本アルバムはBillboardで4週連続1位を獲得し、1989年の年間アルバム・チャートでは17位にランクインしている。また、イギリスでは9位、スウェーデンでは21位、豪州で47位を記録している。

収録曲は以下の全8曲である。『Priceless』『Lead Me Into Love』『Giving You The Best That I Got』『Good Love』『Rules』『Good Enough』『Just Because』『You Belong To Me』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『Giving You The Best That I Got』はBillboardで最高位3位を記録し、1989年の年間シングル・チャートでは10位にランクインする大ヒットになった。また、イギリスでは最高位55位を記録している。ちなみに、この曲は彼女が発表したシングルの中では、チャート成績の点ではキャリア・ハイを記録した曲となった。続く2nd.シングルの『Just Because』はBillbordで14位、イギリスでは93位を記録、3rd.シングルの『Lead Me Into Love』はBillboardのHOT 100はランクインし亡かったが、R&Bチャートでは4位を記録している。(前2曲はR&Bチャートではいずれも1位を獲得している。)

お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Giving You The Best That I Got』と『Just Because』、それ以外からは『Priceless』『Lead Me Into Love』をピックアップしておく。

ソウルフルに、持ち前の歌唱力をいかんなく発揮していて、完成度の高いボーカル・アルバムとして纏まっているため、音楽的なことでは特に不満に感じるところはなく、彼女の世界に引き込んで、たっぷりと聴かせてくれている。女性ボーカルがお好きな方であれば、聴き入ってしまうほどの完成度の高いアルバムである。

しかし、本アルバムには、別の点で大きな不満点がある。それは収録時間のことである。8曲で約34分半ということなので、1曲当りの時間も申し分ないのだが、トータル時間だけが不満に感じられる、(やはり40分前後に達していて貰いたいところである。→あと2曲の全10曲にしたら、この不満も完全に解消したでしょう...)カントリー・アルバムまでではないものの、時間的にやや短いことで「不景気レコード」と感じられる所が唯一の欠点である。尚、こういうことを「欠点」と言うのは、音楽的な点では全く非の打ち所がないという高い完成度のアルバムになっているということであって、それだけ、小さな不満点もより大きく感じてしまうということである。

それだけ完成度の高いアルバムであるため、聴いておいても損をすることはないアルバムであるということである。女性ボーカルを聴くという方は、彼女のソウルフルなボーカルを堪能しましょう!!

 

Giving You the Best I Got

Giving You the Best I Got

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Atlantic / Wea
  • 発売日: 1995/03/15
  • メディア: CD


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