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A-HA『SCOUNDREL DAYS』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1986年に発表された彼らの2nd.アルバムである。彼らは『Take On Me』の世界的ヒットで知られているノルウェー出身のスリー・ピース・バンドであって、'80'sらしいエレクトリック・ロックとヴィジュアル面で知られているバンドである。本アルバムは、前年の大ヒット曲で勢いのある間に製作された2nd.アルバムである。トータルでは前作までは行かなかったものの、一部の国では前作よりもチャート成績やセールスが良かった国もあった。ヒットの規模では前作に及ばないものの、やはり世界的にヒットを記録している。(但し、アメリカは大苦戦した。)チャート成績は、本国・ノルウェーでは前作同様に1位を獲得、イギリスでは2位、(西)ドイツでは4位、日本、オランダ、スイスで6位、フランスで7位、オーストリアで9位、イタリアとスウェーデンで11位を記録したが、アメリカでは最高位74位に留まった。

収録曲は収録曲は、オリジナル盤では全10曲であったが、2010年にリリースされた2枚組の「DELUXE EDITION」では、オリジナルの10曲に3曲のボーナス・トラックを追加したDISC 1と、デモ・バージョンやライヴ・テイクなどの18曲を集めたボーナス・ディスクとから構成されたものがリリースされた。オリジナル盤の収録曲は以下の通りである。『Scoundrel Days』『The Swing Of Things』『I've Been Losing You』『October』『Manhattan Skyline』『Cry Wolf』『We're Looking For The Whales』『The Weight Of The Wind』『Maybe, Maybe』『Soft Rains Of April』。(以下はDELUXE EDITIONでのボーナス・トラック)『I've Been Losing You』『Cry Wolf』『Manhattan Skyline』。

ボーナス・ディスクの収録曲は以下の18曲である。『Scoundrel Days(Demo)』『The Swing Of Things(Demo)』『I've Been Losing You(Demo)』『October(Demo)』『Manhattan Skyline(Demo)』『Cry Wolf(Demo)』『We're Looking For The Whales(Demo)』『The Weight Of The Wind(Demo)』『Maybe, Maybe(Demo)』『Soft Rains Of April(Guitar Version)』『Scoundrel Days(Octogon Studios Demo)』『This Alone Is Love』『Days On End』『Train Of Thought(Live)』『I've Been Losing You(Live)』『The Blue Sky(Live)』『We're Looking For The Whales(Live)』『Cry Wolf(Live)』。

この中からシングル・カットされたのは4曲である。1st.シングルの『I've Been Losing You』はノルウェーで1位、アイルランドで3位、イギリスで8位を記録し、欧州では殆どの国でTOP 20入りを果たしたが、アメリカではチャートインしなかった。2nd.シングルの『Cry Wolf』はノルウェーで2位、アイルランドで4位、イギリスで5位、アメリカで50位を記録した。3rd.シングルの『Maybe, Maybe』は本国でもチャートインせず、4th.シングルの『Manhattan Skyline』はノルウェーで4位、アイルランドで3位、イギリスで13位を記録している。

お薦め曲はヒットを記録しているシングルの『I've Been Losing You』と『Cry Wolf』、アルバム・タイトル・ナンバーの『Scoundrel Days』、そして『We're Looking For The Whales』『Soft Rains Of April』をピックアップしておく。

前作のサウンドそのままではなく、大人になったというサウンドは、彼らの持ち味を殺してしまった所も確かにあるのだが、一皮も二皮も向けた彼らは表現力のアップして、より内容の濃い曲が集まったアルバムとなった。(アメリカではこの変化が受け入れられず、撃沈する格好になったが、欧州では評価されている。)

派手な所がおとなしくなって、随分と丸くなったサウンドになり、シリアスな所も色濃くなった。そして、それらは何と言っても表現力のアップに繋がり、大人の鑑賞に堪えうるアルバムになっている。そのため、じっくりと聴き込んでも疲れることはなくなった。ただ、その分、前作のようなノリを期待していたら、肩すかしを喰らったように感じられて、物足りなさを感じられるかも知れないでしょうが...とは言っても、ポップなところは十分ポップであって、キャッチーなメロディなど、前作に近いノリの所もある。

このサウンドの変化には賛否の両方があったが、表現力が上がり、大人のサウンドになったということで、これはこれで、評価できるところである。(本アルバムの否定派は、彼らを『Take On Me』の一発屋と見なすようになっちゃいましたが...)

 

Scoundrel Days

Scoundrel Days

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Bros UK
  • 発売日: 2000/03/13
  • メディア: CD

↓DELUXE EDITIONはこちら

Scoundrel Days (2CD Deluxe Edition) (Jewel Case)

Scoundrel Days (2CD Deluxe Edition) (Jewel Case)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner
  • 発売日: 2010/07/12
  • メディア: CD
スカウンドレル・デイズ(デラックス・エディション)

スカウンドレル・デイズ(デラックス・エディション)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2010/07/21
  • メディア: CD

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