ALICE『ALICE Ⅲ』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1973年12月に発表された彼らの3枚目のスタジオ・アルバムである。前作から半年でのリリースというハイペースでの発表と言うことになったが、内容の方も充実していて、オリコンで34位を記録、彼らのアルバムで初めてTOP 40入りを記録するアルバムとなった。
収録曲は以下の11曲である。『青春時代』『愛しはじめて三ケ月』『涙化粧』『走馬燈』『雨降りは大好き』『かもめ』『星物語』『突然炎の如く』『地図にない町』『愛は二人で』『青春の影』。
この中からシングル・カットされたのは『青春時代』である。(彼らの4枚目のシングルでもある。)この曲はオリコンで46位を記録したが、初めてTOP 50入りを果たしたシングルと言うことになった。
お薦め曲はシングル曲の『青春時代』、そして『走馬燈』という定番曲と、『雨降りは大好き』『かもめ』『青春の影』という彼らのオリジナル曲をピックアップしておく。
本アルバムでは、過半数の6曲が彼らの作ではなま提供された曲であるということから、賛否両論あるアルバムでもある。(当時、彼らのようなグループは、自作曲を歌うというのが常識とされていた時代であり、他から提供された曲を歌うのは邪道とされていた時代であった。)が、『青春時代』のように提供された曲であっても彼らなりに消化していて評価されている曲もあることを考えると、提供を受けるという姿勢が悪いことではないのは明らかである。(現在では、彼らの生み出した世界とは少し毛色の異なるアルバムとして評価もされている。)
ただ、いずれにしても若かりし日の彼らの貴重な楽曲ということで、聴いておきたいアルバムである。
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