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「ANIMAL CRACKERS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1930年のアメリカ映画「けだもの組合」である。絶大な人気を得たコメディアン・マルコス4兄弟主演のコメディ作品であって、元々は舞台劇であった作品で、スラップスティック・コメディの傑作として知られている作品である。尚、日本では1931年(=昭和6年)に劇場公開されている。

作品データを記しておくと、時間は97ふん、白黒作品である。原作はジョージ・S・カウフマン、モリー・リスキンド、バート・カルマーの3人、監督はヴィクター・ヒアマン、脚本はピエール・コリングス、脚色はモリー・リスキンド、撮影はピエール・コリングス、音楽はバート・カルマー、ハリー・ルビーの2人である。そして出演は、グルーチョ・マルクス、チコ・マルクス、ハーポ・マルクス、ゼッポ・マルクス、マーガレット・デュモント、リリアン・ロス、ルイス・ソーリン、ハル・トンプソン、ロバート・グレイグ、マーガレット・アーヴィング、キャスリーン・リース、リチャード・グレイグ、エドワード・メッカルフ、たちである。

ジェッフリー・スポーディング大尉は探検家として名高い男で、最近、アフリカから帰ってきたばかりであった。そんな彼がリットンハウス夫人の邸宅で開かれた夜会に招かれ、大尉と秘書のホレーショ・ジェミスンは人気の中心となる。また、客の中には美術鑑定家で金持ちのチャンドラー、ホワイトヘッド夫人母娘たち、「教授」と呼ばれる男とラヴェリという楽士たちなどがいた。また、リットンハウス家の令嬢・アラベラは無名の青年画家のジョン・パーカーと恋仲だった。実は、チャンドラーが自慢するために持参した高価な名画は、ジョンが絵画修業中に模写したことのあるものばかりで、アラベラは彼が優れた画家であることを知らせるために、2人の楽士に頼み、真物とジョンが描いた模写とをすり替えた。また、ホワイトヘッド夫人の娘も別の模写を持っていて、執事を口説いてすり変えさせていた。パーティでは大尉が探検話を雄弁に語り、ラヴェリは得意のピアノを演奏をし、それぞれが客を喜ばせていた。そんな中、雷鳴が轟いたことから、2人の楽士は絵のすり替えに成功するが、執事は執事で絵のすり替えを行おうとするが、それがニセモノとすり替わっていることを知って警察に届け出る。騒動になった隙をついて、「教授」は本物と最初にすり替えられた偽物とを盗み出すが、盗んだことがばれてしまう。で、「教授」は自発的に絵を返却し、警察に突き出されることは逃れる。また、騒動によってジョンの模写は優れていることが証明され、アナベラは目的を達成できたと喜んでいた。

個性豊かなマルコス兄弟のキャラクターを活かしたスラップスティック・コメディであって、何も考えずに、ナンセンスな所をたっぷりと笑って楽しむ作品である。こういう作品はキャラクター次第であるが、マルコス兄弟はこういう作品を得意とするだけに、製作から80年以上という年月が流れているが、見ておいて損のない作品である。

最近はこのジャンルの作品が殆ど無いだけに、同時に、古き良き時代の映画という所も改めて教えてくれる作品である。

 

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