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「ANTHONY ADVERSE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1936年アメリカ映画「風雲児アドヴァース」である。日本では1937年2月に劇場公開されている。アカデミー賞に7部門でノミネートされて、助演女優賞(ゲイル・ソンダーガード)、撮影賞、作曲賞、編集賞の4部門を受賞している作品である。(作品賞、美術商、助監督賞の3部門はノミネートだけだった。)親を知らずに育った男の波乱の人生を描いた人間ドラマ大作である。

作品データを記しておくと、時間は138分、原作はハーヴェイ・アレン、監督はマーヴィン・ルロイ、脚本はシェリダン・ギブニー、撮影はトニー・ゴーディオ、音楽はエリック・ウォルフガング・コーンゴールドである。そして出演は、フレデリック・マーチ、オリヴィア・デ・ハヴィランド、アニタ・ルイーズ、ゲイル・ソンダーガード、ドナルド・ウッズ、エドモンド・グウェン、クロード・レインズ、ルイス・ヘイワード、ステフィ・デューナ、ビリー・モーチ、エイキム・タミロフ、ラルフ・モーガン、ヘンリー・オニール、ペドロ・デ・コルドヴァ、ジョージ・E・ストーン、ルイ・アルバーニ、フリッツ・ライバー、ジョセフ・クレハン、ラファエラ・オッティアノ、ロロー・ロイド、レオナード・ムーディー、マリリン・ノールデン、マチルド・コモン、エイリー・マリヨン、J・キャロル・ナイシュ、スコッティ・ベケット、ポール・ストッフ、フランク・ライヘル、クララ・ブランディック、アディスン・リチャーズ、ウィリアム・リシャルディ、グレイス・スタフォード、ボリス・ニコライ、たちである。

イタリアのある町に住むスコットランド人のジョン・ボニフェザーには美しい娘・マリアがいたが、彼女はスペインの外交官・ドン・ルイスに思われ、結婚したものの、つきあっていたアイルランド人将校・デニス・ムーアと恋仲だったことから、ドン・ルイスはムーアを決闘で殺してしまう。そして、マリアがムーアの子を宿していることを知ると、ドン・ルイスはマリアを虐待するようになり、マリアは出産すると死んでしまった。生まれた子供はドン・ルイスが町はずれの修道院の前に捨て、子供は修道院で尼僧たちに育てられた。アンソニーと名付けられたその子は、神父・ザヴィエルに教育を受け、10歳になるとボニフェザー商会に奉公することになる。ジョン・ボニフェザーはアンソニーが死んだ娘・マリアに生き写しということ、更に、マリアの肖像画を形見として持っていることから、自分の孫と確信した。で、紳商として仕込むことにした。やがてアンソニーは恋に破れたり、社交界にデビューし、修道院時代の幼馴染み・フローレンスと再会したりする。そんな中、ナポレオンがイタリアに侵入して、ボニフェザー商会も閉鎖されることになる。ジョン・ボニフェザーはアンソニーを集金のためにハバナの取引先に向かわせるが、債務者は既に死んでいた。やがて、ドン・ルイスとデニス・ムーアの決闘に立ち会ったフランソアと再会したり、スペインと黒人とのハーフであるネレタと同棲したりして時を過ごし、イタリアに戻ったときには祖父・ジョンは既に死んでいた。そんなアンソニーは少年時代の友・ノルテと再開する。一方、ドン・ルイスはアンソニーを邪魔者扱いして、パリへ向かうアンソニーを殺そうとするが失敗し、張りでアンソニーはスパイだと密告し、投獄されることになるアンソニー。が、ノルテがアンソニーを救い、ナポレオンの大舞踏会に出席した時、ナポレオンをパトロンとしているパリのプリマドンナになっていたアンジェラと再会する。しかも彼女にはアンソニーとの間に産まれた子供もいた。アンソニーは子供を引き取り、アメリカへと旅立っていった。

大河ドラマであって、時間が2時間半に満たない作品ということで、エピソードが次々と定時的に起こり、それを解決すると次の問題が起こるということの繰り返しになっているということが感じられるのだが、このように感じられると言うことは「風と共に去りぬ」などの内容を詰め込んでいる大作と出会ったときに感じられるものである。(内容がない大河ドラマであれば、エピソードが次々起こるようなことも無く、スカスカですし...)ということで、一応、見応えのある大河ドラマになっていると感じられるところである。ただ、物語の時代設定が時代設定であるため、何処かでのんびりしているということも感じられる。まあ、それだけ現在の日常が忙しないということ何でしょうが...

 

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風雲児アドヴァース【字幕版】 [VHS]

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