ALICE『ALICE Ⅶ』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1979年6月に発表された彼らの7枚目のスタジオ・アルバムである。前作から1年2ヶ月ぶりのニュー・アルバムであるが、'78年10月に2枚組のライヴ・アルバムがリリースされていることもあって、立て続けにという印象の方が強いが、絶頂期の作品であって、ライヴ盤を含めて3作連続でオリコンで1位を獲得する大ヒットになった。また、本アルバムには彼らのシングル曲で唯一のオリコンNo.1ソングとなったあの曲も収録されているアルバムである。
収録曲は以下の全11曲である。『Wild Wind -野性の疾風-』『12゜30'』『夢去りし街角』『未青年』『ゴールは見えない』『永遠に捧ぐ』『チャンピオン』『秋止符』『ルート・サンシャイン』『緑をかすめて』『美しき絆-ハンド・イン・ハンド-』。
この中からシングル・カットされたのは4曲であるが、アルバム・リリース前にリリースされている『チャンピオン』がオリコンで4週連続1位、1979年の年間シングル・チャートでは8位を獲得する大ヒットとなり、やはりアルバム・リリース前にリリースされた『夢去りし街角』はオリコンで6位を記録している。アルバム・リリース後では、『美しき絆-ハンド・イン・ハンド-』と『秋止符』が同日にシングルとしてリリースされていて、前者はオリコンで54位、後者は同4位を記録するヒットになっている。(前者は「ミルクランド北海道」のキャンペーンソングということでのシングル・カットでもあった。)
お薦め曲は、彼らの代表曲『チャンピオン』、シングル・ヒットしている『夢去りし街角』『秋止符』、シングル曲でもあるが、スケールの大きい『美しき絆-ハンド・イン・ハンド-』、『永遠に捧ぐ』、『Wild Wind -野性の疾風-』『ルート・サンシャイン』と言うところをピックアップしておくが、「全部」と言いたくなるだけのハイ・クオリティで、捨て曲の無い完成度の高いアルバムとして仕上がっている。
『チャンピオン』のシングル・ヒットの直後と言うことで、正に頂点を極めた直後のアルバムであるだけに、大いに期待されたアルバムであって、その期待に見事に応えた内容のあるアルバムとなった。そんなアルバムが、実に地味な白いジャケットという所もまた面白い所である。
彼らのアルバムを聴く場合、絶対に聴くべきアルバムであって、手元に置いておきたいアルバムである。たっぷりとアリスのサウンドを堪能しましょう!
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