ケータイ刑事銭形海12話[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]
「銭形海」の第12話「ほんなこつ、このバカちんが! ~方言教室殺人事件」の裏ネタ編・増補の4回目となる今回は、登場した英会話学校はこれも教えていたと言うことから「標準語」について、それを含めてこういう言い方をしていたことから「バイリンガル」について、「トリリンガル」について、これをこうしようと高村さんが尋ねていたことから「養成」について、これで出したことを遺書に利用していたことから「宿題」について記します。尚、「標準語」は「泪・11話[裏ネタ編]PART 1」で、「宿題」は「泪・31話(2nd.18話)[裏ネタ編]PART 11」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/6/22付です。
「標準語」:概念的に言うと、一国の規範となる原語のことであって、公用文や教育機関、放送、新聞などで広く使われる原語のことである。基本的には、ある地方の方言を元にして、人為的な多少の手直しが行われている言語である。(音韻、文法、語彙などを一定の基準で選定したものである。)
日本の標準語とされているものは、東京の中流階級が使う東京方言の山の手言葉をベースにして、多少の手が加えられたものである。(よく、「東京弁」が標準語と言われるが、「東京弁」ではなく、一部手が加えられて修正されている。)
また、「標準語」という言葉に対して「共通語」という概念があるが、こちらは実際に誰もが理解することが出来る原語のことであって、実際に人々が標準的に使っている言葉のことである。「共通語」は現在語られている言語であるため、時と共に変化していくものである。(「標準語」は作られたものであり、時折見直しが行われることがあるが、基本的には変化するものではない。→教科書に出ている言葉そのものと言ってもいいですね。)
歴史的には、一つの国家が成立した時に、その国内で方言や異なる原語を使う人たちの間でも十分なコミュニケーションを取ることが出来るように、政権が意図して作り出したものというのが殆どである。有名なのは、フランスの絶対王政時代の標準語政策が知られている。日本では、明治政府が行った教育制度で押し進められたものである。
英語では「Standard Language」、ドイツ語では「Übliche Sprache」、フランス語では「Langue Standard」、イタリア語では「Lingua Standard」、スペイン語では「Idioma Normal」、ポルトガル語では「Idioma Standard」、中国語では「標準話」と言う。
「バイリンガル」:2つの異なる言語を併用して使用する人のこと、及び2つの異なる言語を併用して使用すること、若しくは2つの異なる言語を使っている国や地域のことをいう。また、テレビ放送では同時に2つの言語で放送していることを言う。
複数の異なる言語を併用して使用すること、またはそういう人のことを「マルチリンガル」(「多重言語」という言い方もある。)と言うが、「バイリンガル」は「マルチリンガル」の中では使用する言語の種類が最も少ないということになる。(マルチリンガルは、あくまでも異なる言語を複数用いると言うことであるため、1つの言語内の範疇に留まる「方言」を幾つ使おうが、「マルチリンガル」にはならない。)
尚、世界の一部の国では、法律で複数の公用語が定められている地域がある。そういう地域では「バイリンガル」ということになる。(複数でも3つ以上の公用語が定められている所もある。例えば、インドの公用語はヒンディ語と英語の他、多々あって、総数は21にも及んでいる。)例えば、カナダでは英語とフランス語が公用語である。(但し、最もフランス語話者人口の多いケベック州の公用語はフランス語のみである。)
英語では「Bilingual」、ドイツ語では「Zweisprachig」、フランス語では「Bilingue」、イタリア語では「Bilingue」、スペイン語では「Bilingüe」、ポルトガル語では「Bilíngüe」、中国語では「雙語」と言う。
「トリリンガル」:「トライリンガル」ということもある。3つの異なる言語を併用して使用する人のこと、及び3つの異なる言語を併用して使用すること、若しくは3つの異なる言語を使っている国や地域のことをいう。(あくまでも異なる言語であって、同一言語の範疇になる「方言」は幾つあっても1つの言語であるため、該当しない。)
複数の異なる言語を併用して使用すること、またはそういう人のことを「マルチリンガル」(「多重言語」という言い方もある。)と言うが、「トリリンガル」はその「マルチリンガル」の一つである。2つの異なる言語を使う「バイリンガル」という人も最近では多いが、トリリンガルになると、日本ではそう多くないのも事実である。しかし、欧州のように多くの言語が行く乱れて存在している所では、トリリンガルは珍しいことでは無い。(欧州では5つ、6つの異なる言語を使う人も珍しくない。)
英語では「Trilingual」、ドイツ語では「Trilingual」、フランス語では「Trilingue」、イタリア語では「Trilingual」、スペイン語では「Trilingüe」、ポルトガル語では「Trilíngüe」と言う。
「養成」:訓練を行ったり、教育を受けさせて、特定の能力や技能を身につけさせることをいう。尚、一般的な学校教育の場合は「養成」とは言わず、技芸や職業訓練など、一般教育以外の事を教えるものである。
これを行っている場所として「養成所」と呼ばれるものがある。また、職業訓練学校も養成所の一つと言うことになる。(警察学校、消防学校なども含まれる。)
英語では「Training」、ドイツ語では「Training」、フランス語では「Formation」、イタリア語では「Addestramento」、スペイン語では「Entrenamiento」、ポルトガル語では「Treinamento」、中国語では「培養」と言う。
「宿題」:学校で学習したことの復習のため、または次の授業の予習のために、家庭でやるために教師が出題する課題のこと、または予め提出して考えさせるための課題のこと、またはその時点では解決しておらず、後日に解決するために手を打つことがある問題のことを言う。(第三の意味の場合は、特に行政関係などで、解決を先送りした問題などで良く使われる。)
一般的には、学校で出され、各人が家庭で解く問題(課題)のことを指す。当然ながら、学校で出される時は未解決の状態であり、学校から帰宅して、次の授業の時までに、時間的に先送りして解くものということになる。だが、学校で出される宿題は面倒がって解くのを後に回そうという傾向があるものでもある。(解くに、夏休みの宿題は夏休みの終わりに一気に、ということが広く知られている。(当然、直ぐに解いてしまう人もいますが...))で、この状況から派生的に、「後日に解決し無ければならない問題」「面倒だが今解決しなければならない問題」という意味も持つようになった。
学校で出される宿題は、授業で行った内容についての復習という意味もあるが、問題集であったり、作文、レポート作成、工作などのように様々なものがある。小学校では教師が作ったプリントということも多い。(高校、大学など、高等教育機関になるほど、レポートという形が多くなる傾向がある。内容が不十分であると、再提出をさせる場合もある。)
また、提出期限があるものでもあって、自主的に問題集を解くなどの家庭での学習とは異なるものでもある。
アメリカ英語では「Assignment」、イギリス英語では「Homework」と言う。(イギリス英語では「Assignment」は「研究課題」という意味になる。)また、ドイツ語では「Hausaufgaben」、フランス語では「Devoirs」、イタリア語では「Compiti」、スペイン語では「Tarea」、ポルトガル語では「Lição de Casa」、中国語では「作業」と言う。
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