「血を吸う」(その1) [映画(邦画)]
懐かしの邦画ヒーローシリーズの第56弾として取り上げる作品は「血を吸う」シリーズです。(「ヒーロー」とは言えない一面もある作品であるが、シリーズとなっているということでもあるので、取り上げます。)吸血鬼が主人公の作品群であって、イギリス・ハマー・プロの作品でお馴染みであるが、そのハマー・プロのT・フィッシャー監督が有名であるが、日本のテレンス・フィッシャーと呼ばれた山本迪夫監督の吸血鬼作品群であって、岸田森という名優による吸血鬼映画である。(但し、第1作は岸田森ではなく、女吸血鬼の物語である。)また、このシリーズは、日本に「吸血鬼」というキャラクターを溶け込ませることに成功したシリーズであって、日本の吸血鬼映画ではクラシックであり、教科書にもなっているシリーズでもある。
ただ、シリーズということになっているものの、数ヶ月のペースで次々と製作されるというものではなく、それぞれの作品にある程度の時間を掛けて製作されたシリーズであって、1970年から1974年にかけて、全3作が製作されている。(製作は東宝である。)
兎に角、吸血鬼というと岸田森というイメージを定着させることになったシリーズでもあって、日本のホラー映画に於ける名優・怪優の岸田森の代表作でもあるだけに、しっかりとチェックしておきたいシリーズである。(但し、岸田森は第2作と第3作への出演である。)
初回となる今回は、シリーズ作品のおさらいということで、映画化された順番にタイトルを記しておきます。
シリーズ第1作「幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形」(1970年)、シリーズ第2作「呪いの館 血を吸う眼」(1971年)、シリーズ第3作「血を吸う薔薇」(1974年)。
次回から、それぞれの作品についてを記していくことにします。
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