SSブログ

ATLANTIC STARR『ATLANTIC STARR』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。世の中でディスコ・サウンドのブームに染まった当時、ソウル系のダンス・ミュージックは雨後の筍のように次々と新しいものが登場したが、ファンキーでR&B系のサウンドをベースにした彼らのサウンドもまた新鮮であった。また、「ブラコン」という言葉も一般的に浸透していったこともあって、彼らはブラコン・グループとして認識されることになるが、そんな彼らの記念すべきアルバムである。チャート成績は、Billboardで最高位67位、R&Bチャートでは21位を記録している。

収録曲は以下の全10曲である。『Stand Up』『Keep It Comin'』『Visions』『Being In Love With You Is So Much Fun』『(I'll Never Miss) The Love I Never Had』『Gimme Your Lovin'』『With Your Love I Come Alive』『We Got It Together』『Don't Abuse My Love』『Where There's Smoke There's Fire』。

この中からシングル・カットされたのは都合3曲である。(但し、3曲ともBillboardのHOT 100にはランクインしていない。)デビュー・シングルでもある『Stand Up』はBillboardのR&Bチャートで最高位16位、ダンス・チャートでは26位を記録、『Gimme Your Lovin'』はイギリスでのシングルで66位を記録、『Keep It Comin'』はBillboardのR&Bチャートで最高位49位を記録している。

お薦め曲はシングル曲の『Stand Up』『Keep It Comin'』とUKシングルの『Gimme Your Lovin'』、更に『Being In Love With You Is So Much Fun』と『Don't Abuse My Love』をピックアップしておく。

サウンドは、ディスコ・ブームの影響を受けているが、本アルバムが1978年と言うことを考えると、これは当然である。(当時は猫も杓子も「ディスコ」と言うことになっていました...)が、その仲にもファンキーな部分、ソウルフルなところがあって、画一的になりつつあったディスコ・サウンドとは毛色が違っていたのも事実である。当時は、その毛色の違いが大ブレイクに繋がらなかったとされたが、現在では逆に、それが彼らの個性となり、ディスコ・ブームに捕らわれずに彼らの特徴を出したことが後のブレイクに繋がったと言うことが言える。(まあ、現在だから結果論的に言えるということでもありますが...)

本アルバムは'70'sの作品であるが、'80'sの伝素・ミュージックに多大な影響与えることになる彼らのデビュー・アルバムということで、'80'sのダンス系サウンド、ブラック・ミュージック、ブラコンを聴くという方は、忘れずに聴いておきたいアルバムの一つである。たっぷりと楽しみましょう!(ただ、リマスターとボーナス・トラックの追加をして欲しいと思うアルバムでもありますが...)

 

Atlantic Starr

Atlantic Starr

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pid
  • 発売日: 2010/07/06
  • メディア: CD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。