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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その237) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「悲運の同僚」です。尚、ここで言う「悲運」とは、作中での扱いが余りにも酷くて可哀想、という意味である。(別の言葉で言うと、「端役」ということになる。)また、主人公サイドのキャラクターをその対象ということにする。で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・2nd.6話」、「007」からは「黄金銃を持つ男」と「リビング・デイライツ」の2本です。

ケータイ刑事」:「・2nd.6話」。「相棒を逮捕せよ! ~ともだちの輪殺人事件」という物語。少しであるが、高村さんの過去(=ロス市警時代)について語られていて、ロス時代の元恋人が事件の被害者だったという物語である。

高村さんのロス市警時代の彼女・ルーシーはアメリカ大使館勤務として日本にいたが、そのルーシーが殺されるという事件が発生した。事件現場には「TAKAMURA」と血で書かれたダイイング・メッセージがあり、犯行時刻のアリバイもなかった。更に、高村さんのポケットから血の付いたナイフが出てきたことから、高村さんは容疑者となり、ちゃんが高村さんを逮捕した。が、ちゃんは高村さんが犯人だとは考えておらず、高村さんの身柄を自ら確保することで真犯人から守ろうとしての逮捕だった。

ルーシーと高村さんの関係を知っている人物として、高村さんと一緒にロス市警に派遣された村田と吉村がいるということで、疑いの目を持った高村さん。更に、玄葉に会ったもう一つの「31」というダイイング・メッセージから、吉村が犯人と考えた。

で、吉村のマンションに行ったちゃんと高村さんは、そこで電動のこぎりのコードで絞殺されていた吉村を発見した。(吉村は一言の台詞も無く、死体として登場しただけでした。)また、その電動のこぎりからは高村さんの指紋も発見された。

吉村が殺されたことで、高村さんは村田を疑い、ちゃんと共に村田に会いに行くことにした。で、公園で待っていた村田は高村さんのことを犯人と思っていて、自分が殺されるのではと思って怯えていた。高村さんは犯人ではなく、聴きたいことがある、と言うが聴く耳を持たない村田は走って逃げていく。ちゃんと高村さんは後を追うが、ちゃんが躓いて転んだことで村田を見失ってしまった。再び村田を追ったが、2人は村田の刺殺死体を発見した。

そんな所に、高村さんと同期で、公安部に所属する江戸川が、銃を持って立っていた。江戸川は、高村さんが真犯人でちゃんも共犯という考えていた。高村さんはハメられたことを主張するが、江戸川は「単純明快」と言って、この事件は別れた恋人と情事のもつれから殺害し、その罪を昔の仲間になすり付けようとした、と言って、高村さんを逮捕し、ちゃんをも逃亡幇助、犯人隠匿、虚偽の報告ということで逮捕した。

が、ちゃんは事件の裏を考えていて、柴田さんと佐藤公安の手助けで抜け出し、事件の真相を探る。そして真実に辿り着いた。

一方、黙秘を続けていた高村さんだったが、ちゃんが逃亡したという話を耳にすると、江戸川の筋書きの供述書にサインしようとした。そこに泪ちゃんが現れ、サインするのを止めると、事件の筋書きを語った。で、江戸川が真犯人である証拠を突きつけ、江戸川は認めざるを得なかった。

尚、今回のテーマに該当する「悲運の同僚」というのは、高村さんの同僚で、一緒にロス市警に派遣された吉村と村田である。吉村は台詞無しの死体として、村田も一言の台詞と死体としての登場でした。

007」:「黄金銃を持つ男」。1974年のシリーズ第9作であって、3代目ボンドの第2作である。スカラマンガの持っている黄金銃、空飛ぶ自動車、ソーラー銃など、遊びの要素の高いメカが敵側にいろいろと登場している作品であるが、ボンドの装備の方は今一つ地味な印象のある作品である。が、本作を経た次作では、ボンドの方に派手な秘密兵器が登場することになるが、ある意味では秘密兵器の路線に舵を切ることになった作品と言うことにもなる。

KGBに雇われて訓練を受け、暗殺者となったスカラマンガは、現在では1回の仕事で100万ドルの報酬で暗殺を請け負う殺し屋となっていた。そのスカラマンガからMI-6に「007」の刻印のある黄金の銃弾が送られてきた。(実際はスカラマンガの愛人のアンダースが送ったのだった。)本部でボンドとマネーペニーが、スカラマンガの話をしている中に、ボンドの同僚で「002」のコードネームを持つビル・フェアバンクスがスカラマンガによって暗殺された、という話が出てくる。(会話の中で出てくるものであって、映像としては描かれていない。)

ということで、ボンドの同僚の死が、キャスティングもされない形で語られた、ということになった。

007」:「リビング・デイライツ」。1987年のシリーズ第15作であって、7作連続の3代目から4代目ボンドにバトンタッチした作品である。(4代目の第1作である。)若さを前面に出し、また、ボンドガールも1人とか登場させないことで、ボンドはそのカーラ1人とのロマンスのみということで、3代目との違いを意識して描いた作品となった。

冒頭、ボンドたちMI-6はジブラルタルで行われる訓練に参加することになり、007のボンドと002と004の3人が参加する。00要員のボンドたちは、飛行機から降下し、ジブラルタルの岡の上にある基地に潜入するというものであった。基地の方では警備が行われていて、発見されるとペイント銃で応戦し、それが身体に当たると死亡という扱いで訓練は終了ということになるものであった。

ボンドたちはMの司令で降下を開始し、ジブラルタルに潜入する。が、パラシュートが風に流されて、木の枝に引っかかってしまった002は、警備員に気づかれ、ペイント銃で撃たれて簡単に「アウト」になってしまった。(死亡はしておらず、訓練がアウトになっただけである。)

そこにはKGBのスパイも潜入していて、「スミェルチ・スピオナム作戦」(「スパイに死を」作戦)が実行されていて、00要員の暗殺を行い、ソ連との間でスパイ戦を活発化させようという陰謀が動いていた。KGBのスパイは00要員と同様の格好をしていて、先にジブラルタルに潜入しており、パラシュートで降下してきた00要員の前では基地の警備員のように振る舞い、警備員たちの前では00要員のように振る舞った。

004はロープを使って基地のある崖の上を目指すが、そのロープの上にはKGBのスパイがいた。で、ロープに「スミェルチ・スピオナム」というメッセージを記したタグを落とすと、ロープをナイフで切断した。で、004は掛けを転落していき、死亡した。

それに気づいたボンドは直ちに駆けつけ、「スミェルチ・スピオナム」というタグと、ロープが切断されたことを確認し、何者かが訓練に紛れ込んでいることを察知した。で、訓練を無視して謎の男を追った。

KGBのスパイは逃走を開始するが、警備員に発見される。が、敵のスパイではなく、訓練と思い、ペイント銃で撃って「アウト」ということを言うも、お構いなしに走り去るKGBのスパイ、そしてそれを追うボンド。ボンドもペイント銃で撃たれてアウトになるが、無視して逃げる男を追った。

KGBのスパイは弾薬が積まれたジープを奪い、それで逃走し、ボンドはそのジープの屋根に飛び降り、男を追う。訓練のはずが、様子がおかしいと言うことで、警備員は逃走するジープに実弾で応戦し、ジープには火が付いた。それでも逃げる男と、男を止めようとするボンドの争いで、ジープはハンドル操作を誤って、崖から海に向かって飛び出した。また、幌に点いた火も広がってきて、積まれている弾薬に火が点くのも時間の問題だった。ボンドは呼びのパラシュートを開いて、海に落ちていくジープから脱出し、ジープは海に落ちる前に爆発し、KGBのスパイはジープごと爆死した。

ここではボンドの同僚の004が、殆ど台詞が無い状態(転落時の悲鳴はあった。)で死亡(殉職)した。

共通点は、レギュラー・キャラ(「ケータイ刑事」では主人公の相棒、「007」では主人公)の同僚が、台詞も殆ど無い形で死亡しているということである。また、その死は事件に於ける犠牲者という形であったことである。また、「銭形泪」と「リビング・デイライツ」との間では、殺したのも同僚という立場を利用した者(「ケータイ刑事」では高村さんの同期の公安の人間、「007」では00要員の同僚と装ったKGBのスパイ)であり、その事件を解決したのは主人公(「ケータイ刑事」では銭形、「007」ではボンド)であったという所も共通点ということになる。

相違点は、「ケータイ刑事」では複数の犠牲者が出ているが、「007」では(1つの物語では)犠牲者は1人であるということである。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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