「AT THE CIRCUS」 [映画(洋画)]
表題の作品は1939年の映画「マルクス兄弟 珍サーカス」である。日本での劇場公開は1950年5月であった。お馴染みのマルクス兄弟によるコメディであるが、MGMに移籍してからの作品であるため、3兄弟での作品である。いつもながらのドタバタ・コメディであるが、サーカス団を舞台にしていることから、動物を織り交ぜての大騒動となっていく作品である。
作品データを記しておくと、時間は86分、白黒作品である。監督はエドワード・バゼル、脚本はアーヴィング・ブレッチャー、撮影はレナード・S・スミス、音楽はハロルド・アーレンとフランツ・ワックスマンの2人である。そして出演は、グルーチョ・マルクス、ハーポ・マルクス、チコ・マルクス、マーガレット・デュモント、イヴ・アーデン、ケニー・ベイカー、たちである。
巨額の負債を抱えるジェフのサーカス団。何とかしないと乗っ取られてしまうということで、ジェフは友人であるピレルリと弁護士のループホールに相談をする。更に、パンチーも加わり、ジェフのサーカス団の起死回生策を練った。で、ジェフの裕福な叔母が主催するパーティーでサーカスを開き、そこで金を稼ごうということを考えた。叔母はアメリカ一の富豪の未亡人であるが、ジェフに対しては一切援助をする気はなく、そのパーティにはフランスの指揮者ジャルディネず率いる交響楽団を招こうとしていた。ループホールは未亡人に取り入り、パーティに出席することになり、そこにループホールがサーカス団を密かに呼ぼうというのだった。パーティの日、計画は進んでいくが、ジャルディネの交響楽団も到着してしまう。で、ドタバタぶりを発揮して、サーカスは大混乱に陥っていって...
マルクス兄弟のコメディらしいドタバタぶりに加え、本作ではサーカスの動物をも交えたドタバタぶりへと発展していくことになる。ただ、映画の世界では、動物と子供には勝てないと言われているが、動物を交えたドタバタとなると、やはり動物に場を奪われているなど、言葉通りの所があるのも事実であってね流石のマルコス兄弟もということになっている。
また、ドタバタ・コメディであるが、あくの強さもあって、日本のコメディとは毛色の違いもあるので、ついて行けないというような方もいるでしょうね。(これが国の違いによる笑いのツボの違いでもあって、仕方の無い所でもあるのですが...)まあ、アメリカの笑いを楽しむための作品である。
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