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「LES AVENTURIERS」 [映画(洋画)]

表題の作品は1967年のフランス映画「冒険者たち」である。日本での劇場公開は1967年5月であった。A・ドロンとL・バンチュラのコンビにJ・シムカスを句吠えた3人の男女の愛と友情を描いた冒険作品であって、人気の高い1本である。(但し、フランス映画らしい作品であるため、アメリカ映画かぶれには今一つ面白くなかったという意見がある作品でもある。→フランス映画の真骨頂を理解していないだけとも言えますが...)

作品データを記しておくと、時間は110分、原作はジョゼ・ジョヴァンニ、監督はロベール・アンリコ、脚本はロベール・アンリコ、ジョゼ・ジョヴァンニ、ピエール・ペルグリの3人、撮影はジャン・ボフェティ、音楽はフランソワ・ド・ルーベである。そして出演は、アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ、ジョアンナ・シムカス、セルジュ・レジアニ、たちである。

実の兄弟のように仲の良いマヌーとローランド。マヌーはパリの飛行クラブの教師であり、命知らずの冒険家であり、大ほら吹きでもあった。一方、ローランドはパリ郊外の廃車置場の中の仕事場に住み込んで、画期的な車のエンジンを開発していた。ある日、マヌーは、映画撮影のために、凱旋門を飛行機でくぐり抜けるのに成功すると2500万フランの賞金を出すという話を聞き、それに取り組もうとする。色々と調査を行い、可能という結論から自信満々のマヌーだったが、当日、飛行は中止となり、マヌーは飛行士の免許を剥奪されてしまい、その話は全て嘘だと知らされた。失業したマヌーはローランドの元に身を寄せる。そんな中、今度はベルギーのコンゴ移住者が動乱から逃れる途中に、莫大な財産を乗せて海に墜落し、財宝が海底に眠っているという話を耳にした。調査の結果、それは本当ということが分かると、マヌーとローランドは、以前ローランドの仕事場で彫刻を勉強したことのあるリティティアを加えた3人で宝探しを開始する。そして宝を発見したが、その宝を他に狙っていた男たちに襲われリティティアは死んでしまう。マヌーとローランドは、リティティアの故郷の島・アイクス島を訪れ、彼女にそっくりの少年と知り合う。リティティアを愛し続けていたローランドはその少年の世話をするために島に残り、マヌーはパリに戻る。が、1人では寂しいということで島にやってきた。が、宝を狙った一味に襲われ、死んでしまう。ローランドは安全のために島を去る決心をして、少年が一人、島に残された。

フランス映画らしいセンスに満ちた作品であって、これが同じジャンルのアメリカ映画と大きく違う雰囲気を出している。冒険ものであるが、のんびりとした所があって、テンポとしてはゆったりとしている。(本作に今一つ乗れない人は、アメリカ映画と比べるとゆったりとしているところに違和感を感じるのでしょうね...→アメリカ映画かぶれは退場した方が良いでしょう。)が、フランス映画にあるエッセンスと、冒険アクションとが面白く融合していて、独特の世界観を生み出しているのは面白い所である。

また、物語として主人公のハッピーエンドになっていないというところも、このジャンルの作品としては珍しいが、こういう作品があってもいいですね。(アメリカ映画を中心に見ている人には、常識をぶちこわされることになる作品でもある。)

 

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