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「AUX YEUX DU SOUVENIR」 [映画(洋画)]

表題の作品は1948年のフランス映画「思い出の瞳」である。日本での劇場公開は1951年1月であった。60年以上昔の作品ということで、劇中に登場する航空機の方は、現在の感覚からすると余りにもクラシックであるが、男女の物語・メロドラマと言うことでは現在でも十分通用するものである。(ただ、物語の展開はのんびりしていますが...)

作品データを記しておくと、時間は104分、白黒作品である。原作はアンリ・ジャンソンとジョルジュ・ヌヴーの2人、監督はジャン・ドラノワ、脚本はアンリ・ジャンソン、ジャン・ドラノワ、ジョルジュ・ヌヴーの3人、撮影はロベール・ルフェーヴル、音楽はジョルジュ・オーリックである。そして出演は、ミシェル・モルガン、ジャン・マレー、ジャン・シュヴリエ、ロベール・ミュルゾオ、コレット・マルス、ジャック・ルーヴィニイ、たちである。

フランスの航空会社に勤めているクレエル・マニーは、エアガール(現在では「キャビン・アテンダントヶ、その前は「スチュワーデス」と言った。)であって、機長のオブリイは彼女のことを愛していたものの、何と告白していいか分からないという真面目な男であった。クレエルは彼に好意を感じるものの、恋愛感情までは湧かないでいた。彼女は3年前に熱愛したジャック・フォレスチエという男がいたが、彼は別れも告げずに彼女の前から去り、アフリカに行ってしまった。彼女は死ぬことを考えたが、友人のマルセルに励まされて立ち直ったのだった。また、そのジャックはオブリイの戦友であった。そんなジャックはアフリカの航空会社をクビになり、オブリイの紹介でフランス航空のパイロットとなって再びクレエルの前に現れた。ジャックにとってクレエルは愛人の一人に過ぎなかったが、再開を余録部。しかし、クレエルは再びジャックとよりを戻さないと誓った。そんなクレエルはジャックが乗務する便に乗り込むことになった。しかし、何も無く、リオ・デ・ジャネイロに到着すると彼女はジャックと直ぐに分かれ、オブリイと婚約した。翌日、ダカールに向かうフライトでジャックとクレエルはまたも一緒になるが、飛行中、悪天候に巻き込まれ、更にエンジン・トラブルで4発の炎神の内2発が止まってしまう。悪戦苦闘するジャックは負傷するものの、何とかダカールに機を無事に着陸させた。乗客たちが降りて誰もいなくなった飛行機で、ジャックとクレエルは固く抱合い、オブリイは黙って立去ったのだった。

こういう物語では、主人公が如何に魅力を持っているのかということが重要であって、それ以外の要素はそれほど重要ではない。本作では、クレエルの美しさ、オブリイトジャックの格好良さ、男臭さなどが完璧に揃っているので、男女間のドラマとしては十分見ていられる。逆に、劇中に登場する航空機がレトロで、何とも言えないのんびりした雰囲気を出していて、これはこれで面白いものに感じられる。(航空機ファンであれば、懐かしい飛行機が登場することで、これは大きな魅力と言うことになる。)

典型的なメロドラマということになるが、単なるメロドラマでは無く、やはりフランス流の香理のある物語であるだけに、一度見てみるのも宜しいかと... が、本作はかつてはLDでリリースされていたもの、現在ではDVD化もされていないので、見ようとするとかなり苦労するようですが...

 

↓本作のソフトが無いので、J・ドラノワ監督作品をいくつか...

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