SSブログ

RC SUCCESSION『PLEASE』 [音楽(特撮/邦楽)]

表題のアルバムは1980年12月に発表された彼らの4枚目のアルバムである。前作から4年8ヶ月ぶりのスタジオ・アルバムということになったが、この間には色んなことがあった彼らであるが、本アルバムからはロック・バンドとして、ロック・アルバムというものになり、更に自分たちの意図する録音が出来たことから、それを誇るコメントがユニークなものになった。但し、録音技術の未成熟さで、音に関しては彼らは満足していないアルバムということも話題になった。ただ、本アルバムには、彼らのお馴染みの曲も収録されているように、ロック・バンドとしての彼らお馴染みの曲もあるアルバムである。尚、チャート成績は、オリコンで最高位21位を記録している。

収録曲は以下の全11曲である。『ダーリン・ミシン』『トランジスタ・ラジオ』『モーニング・コールをよろしく』『たとえばこんなラヴ・ソング』『DDはCCライダー』『Sweet Soul Music』『ぼくはタオル』『ミスター・TVプロデューサー』『いい事ばかりは ありゃしない』『あきれて物も言えない』『体操しようよ』。

この中からシングル・カットされたのは『トランジスタ・ラジオ』であって、カップリング曲は『たとえばこんなラヴ・ソング』であった。(アルバムよりも5週間ほど先行してのシングル・リリースでした。)尚、アルバム・バージョンはシングル・バージョンとはミックスが違うものであって、本アルバムの半年後にリリースされるベスト盤にはシングル・バージョンが収録されている。

お薦め曲はシングル曲の『トランジスタ・ラジオ』、お馴染みの曲である『ダーリン・ミシン』と『いい事ばかりは ありゃしない』、ブラック度たっぷりな『あきれて物も言えない』、そして『Sweet Soul Music』をピックアップしておく。

前作の後の暗黒時代があったからこそ生まれた曲があるって、それが本アルバムでは何とも言えないスパイスになっている所が面白いところである。また、既に終焉していたパンク・ロックの雰囲気がある所も本作の特長であって、日本のロック・シーンが目覚めたと言っても良いことになった。

そして、清志郎のお馴染みの台詞「愛しあってるかい?」という言葉が生まれるのも本アルバム完成後であるだけに、本アルバムは新生RCの原点であり、同時に'80'sという時代を迎えて、「'80'sサウンド」と呼ばれる新たな音楽を確立する一翼を担ったアルバムにもなった。ということで、'80'sサウンドを楽しむ上でも欠かすことの出来ないアルバムの一つである。(但し、「ロックはどうしても...」という方には刺激が強すぎる劇薬と言っても良いだけに、そういう方は近づかない方が身のためかも...)

 

PLEASE

PLEASE

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2005/11/23
  • メディア: CD

PLEASE(紙ジャケット仕様)

PLEASE(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2008/07/02
  • メディア: CD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。