SSブログ

「日本侠客伝」(その2) [映画(邦画)]

今回は、1964年8月に公開された、記念すべきシリーズ第1作について記します。

シリーズ第1作日本侠客伝」(1964年)
作品データを記しておくと、1964年の東映作品で、時間は98分、監督はマキノ雅弘、脚本は笠原和夫、村尾昭、野上竜雄の3人、撮影は三木滋人、美術は鈴木孝俊、音楽は斎藤一郎である。そして出演は、中村錦之助、高倉健、松方弘樹、津川雅彦、田村高廣、大木実、長門裕之、三田佳子、藤純子、藤間紫、南田洋子、品川隆二、ミヤコ蝶々、南都雄二、安部徹、伊井友三郎、島田景一郎、五十嵐義弘、徳大寺伸、加藤浩、佐々木松之丞、島田秀雄、堀広太郎、那須伸太朗、大城泰、天津敏、国一太郎、佐藤晟也、大井潤、月形哲之介、大前均、楠本健二、有馬宏治、内田朝雄、たちである。

東京・深川。材木の運送業者の木場政組と、新興の沖山運送はことあるごとに対立していた。沖山は、あらゆる手段を使って木場の邪魔をする。そんな中、木場政が病死し、沖山はここぞとばかりに勢力を伸ばすのに注力する。木場政の子分の弘法常、鉄砲虎、鶴松、赤電車の鉄たちはいきり立つが、木場政の女房・お柳かそれを止める。さんな所に、小頭の辰巳の長吉が除隊して帰って来る。一同は喜んで受け入れるが、組が小さくなっていることに長吉は憂慮する。で、恋中の「いろは亭」の一人娘・おふみと久しぶりに会ったもののも組のことで頭がいっぱいになる。沖山は木場政よりも有利な条件で運送業務を請け負い、更に警察署長や代議士までも抱え、それをバックにして木場政を潰そうとして、次の手を打つ。突然、運送費を倍にした沖山。で、仕事は一気記場末に集まることになる。しかし、人数的に苦しい木場政は、その仕事を断れず、昼も夜も運送業に力を入れることになる。当然、沖山の妨害工作も一段と激しくなり、木場政の子分たちは痛めつけられていく。そんな状況を受けて、木場政に大恩のある客分の清治は、長吉に迷惑をかけまいとして、女房・お咲に別れを告げ、一人で沖山組に殴り込んだ。壮絶な戦いとなるが、清治は結局殺されてしまう。清治が殺されたことを知った長吉は、今は亡き親分の言葉を思い出し、子分たちを連れて沖山組に殴りこみを掛けた。壮絶な戦いの中、長吉は沖山兄弟を倒すが、子分たちは全て倒され、唯一人生き残った。深川の町は元に戻ったが、長吉は獄中にいた...

東映の任侠映画は'60年代後半には看板シリーズとなって、人気作品が次々と生まれていくことになるが、本作はそういうシリーズを生み出すことになった作品である。後の東映の任侠映画のパターンが本作にはいろいろとある。(ただ、中には荒削りな所もあって、後のシリーズではより洗練された形になっているものもある。)

物語としては、後の作品群と比べると回り道をしているように感じられる所もあるのだが、それは創生期ということで、本作のエッセンスが磨かれて洗練されていったためである。

後の東映の任侠映画シリーズを見ていたら、チェックしておきたい作品の一つである>(特に、本作は、その草分となったシリーズの第1作でもありますし...)

 

<東映オールスターキャンペーン>日本侠客伝 [DVD]

<東映オールスターキャンペーン>日本侠客伝 [DVD]

  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • メディア: DVD

日本侠客伝 BOX [DVD]

日本侠客伝 BOX [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: DVD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。