「BACKLASH」

表題の作品は1955年のアメリカ映画「六番目の男」である。日本での劇場公開は1956年5月であった。F・グルーバーの原作の映画化作品であって、探偵もの(謎解き)の要素のある西部劇である。

作品データを記しておくと、時間は84分、原作はフランク・グルーバー、監督はジョン・スタージェス、脚本はボーデン・チェイス、撮影はアーヴィング・グラスバーグ、音楽はハーマン・スタインである。そして出演は、リチャード・ウィドマーク、ドナ・リード、ウィリアム・キャンベル、ジョン・マッキンタイア、バートン・マクレーン、エドワード・プラット、ヘンリー・モーガン、ボブ・ウィルク、チャック・ロバースン、ロバート・フォーク、たちである。

アリゾナの奥地で、5人の白人旅行者がインディアンに虐殺されるという事件が起こった。5人の内3人は身元が分かったが、2人については不明だった。また、1人の男が逃げ延びたという噂があった。ジムは、不明の被害者が自分の父ではないかと思って現地に入る。また、自分の彼が被害者ではないかと思ってやってきたキャロルと出会う。が、ジムは、白人の旅行者が10万ドルの金貨を埋めたという噂を聞いていたことから、キャロルハソノ金貨を探しに来たものと思っていた。そんな中、ジムは狙撃され、その男を逆に撃ち殺したことから、狙撃者の弟・ジェフとトニーから追われるようになる。事件の様子を調べるジムは、一行に6人目の男が居ること、テキサスのダイアモンド・Cの烙印のある馬がいたこと、被害者の1人は片腕がない男、ということを知る。そして、ジェフを倒したジムはテキサスに向かうが、キャロルと道連れになる。ジムとキャロルは金貨のことで疑心暗鬼になるが、次第に惹かれあうようになる。テキサスに着くと、ダイアモンド・C牧場に行き、牧場のカーソンに会い、身元の分からなかった片腕のない男はカーソンの息子と知る。これで、身元の分からない残りの1人はジムの父親かキャロルの恋人のどちらかということになる。そんな中、テキサスのこの土地に、ボニウェルという無法者が現れ、暴力で牧場を奪っていく。地元の牧場主たちは手を組んで一緒にボニウェルに対抗するが、ジムはそのボニウェルは、幼いときに生き別れになった父だと知ることになる。そして、ボニウェルの話から、六人目の男はボニウェルであり、身元の分からない1人はキャロルの恋人と告げ、銀行強盗で奪った10万ドルを持っていたと告げた。そして、ボニウェルは牧場主たちと戦うために味方になるように言うが、ジムはそれを拒否した。ジムは父の悪行を牧場主たちに詫びようとするが、ボニウェルはそれに怒り、銃撃戦となる。そして、重症を負ったボニウェルは、これまでの非を認め、詫びると息を引き取った。

西部劇という形を取っているものの、あくまでも謎解きの方が主眼になっている作品である。西部劇という要素については、期待しすぎると肩すかしを食らうことになってしまうが、やはり謎解きものという作品と考えた方が良いものである。が、本格的な謎解きものということでは物足りなさがあるのも事実である。（結局、両方を狙いすぎてどっちつかずになってしまったということですね...）→そういうところが、DVD化されていない理由の一つですかね?かつてはLDでリリースされていたのだが、現在ではソフトが無くて...

ちょっと変わった西部劇というように考えたら、こういう作品もまた宜しいかと...

 

本作のソフトが無いので、J・スタージェス監督作品、R・ウィドマーク出演作品をいくつか拾っておきます。

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