BERLIN『INFORMATION』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1980年に発表された彼らの1st.アルバムである。彼らというと、1986年のヒット曲『Take My Breath Away』(邦題:愛は吐息のように)があるため、この曲のイメージが強く、バラードを聴かせるグループとして認識されているが、実はそのヒット曲の方が例外であって、シンセサイザーをバリバリと使ったニューウェーブ・バンドである。本アルバムと2nd.アルバムでは、シンセサイザーを中心にした、'80's前半らしいポップなシンセ・サウンドを聴かせている。ただ、本アルバムはこれというようなヒットにはなっていない。(そのため、本アルバムは扱いが悪いのも事実である。)
収録曲は以下の全10曲である。『Mind Control』『Modern Welt』『Overload』『City Lights』『Information』『Talk Talk Video』『Fascination』『A Matter Of Mind』『Middle Class Suicide』『Uncle Sam』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルが『A Matter Of Mind』、2nd.シングルが『Fascination』であるが、'80's初頭のシンセサイザーを中心とした典型的なサウンドである曲であるが、いずれもこれというヒットにはなっていない。
お薦め曲は、シングル曲である『Fascination』と『A Matter Of Mind』、そしてアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Information』、そして『Mind Control』『Modern Welt』『Middle Class Suicide』をピックアップしておく。
サウンドの方は、シンセサイザーを使ったサウンドの黎明期のものであって、発表から30年の歳月が流れている現在ではかなり陳腐化しているものであるのも事実である。が、まだ完成していない未発達なシンセサイザーが時代を感じさせると共に、荒削りな柄も彼らの将来性を感じさせてくれるところでもある。(実際、2nd.アルバムで片鱗を見せているのですから...)
本アルバムは忘れられた存在になっているが、後の彼らのブレイクすることを考えると、サウンドはブレイクした時のものとは随分と違う印象を受けるのも事実であるが、彼らの原点であるアルバムであるだけに、何とか形を整え貰いたい所である。(一部の曲が、ベスト盤で聴くことが出来るというのは、さびしいですし...)
↓本アルバムが無いので、彼らのベスト盤を拾っておきます。
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