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「BAD LIEUTENANT」 [映画(洋画)]

表題の作品は1992年のアメリカ映画「バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト」である。2009年(日本公開は2010年になった。)にN・ケイジ主演で「バッド・ルーテナント」としてリメイクされたことで知られる作品である。オリジナル版の方はカンヌ映画祭で賛否両論合った問題作としても知られているが、H・カイテルの怪演ぶりだけは共通して、高く評価されている。(実際、インディペンデント・スピリット賞で主演男優賞を受賞している。)

作品データを記しておくと、時間は97分、監督はアベル・フェラーラ、脚本はゾー・ルンド、アベル・フェラーラ、ヴィクター・アルゴ、ポール・カルデロンの4人、撮影はケン・ケルシュ、音楽はジョー・デリアである。そして出演は、ハーヴェイ・カイテル、ゾー・ルンド、フランキー・ソーン、ヴィクター・アルゴ、ポール・カルデロン、レナード・トーマス、ロビン・バロウズ、ヴィンセント・ラレスカ、ポール・ヒップ、ペギー・ゴームリー、エディー・ダニエルズ、ビアンカ・ハンター、たちである。

ニューヨークの警部補のLTは、2人の息子のいる父親であるが、朝はコカインを、夜は愛人の所で酒に浸り、仕事の方も殺人現場で同僚たちと野球博打の話をするような男だった。ある日、尼僧の強姦事件が起こり、犯人逮捕の賞金に5万ドルが懸けられた。LTは病院で被害者の肢体を見たものの、その後、路上で見つけた無免許運転の娘2人を脅して猥褻行為をしていたLTは、翌日、現場の教会に行く。そこでは被害者の尼僧が神父に、犯人は2人の青年であること、また、その2人を許す、と話していたのを耳にした。そんな彼は、賭博で負け、借金もあって組織からも狙われていたことから、懸賞金を手に入れるため、尼僧に近づき、告発することを頼む。しかし、彼女の敬虔さに負けて、自分の弱さと罪を懺悔したのだった。で、LTは犯人の居場所に向かい、銃を突きつけたままバスターミナルに連れて行く。そして2人をバスに乗せて逃がしてやった。その後、彼は銃撃を受け、彼の乗った車は人垣に囲まれていた...

どうしようもない主人公の刑事(現実では、ここまで酷いと懲戒解雇されていて当然でしょうが...)が変わっていくというのは良いとしても、余りにも極端な設定であることが、(笑えない)ギャグに感じてしまうほどであるが、H・書いてるの怪演ぶりだけは印象に残る。「ほれ、見たことか」ということで、ラストの締め方にしても十分納得できる所である。

主人公に共感できない、嫌悪感を感じるのだが、ラストで溜飲を下げられるという所と、H・書いてるの怪演ということで、こういう作品も時には良いものと感じるところである。こういう作品は年に1、2本程度であれば許容できるが、それ以上になるとちょっと、となってしまいまうだけに、見るときに注意が必要となるが、副作用のある薬と考えれば、ありですかね...???

 

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