BLACK『COMEDY』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1988年に発表された彼の2nd.アルバムである。彼の名義とアルバム・タイトルを足し合わせると、シニカルなものを感じてしまうことになるが、音楽的にはそういうものではなくてポップなセンスに満ちたロック・ボーカル・アルバムである。チャート成績は、本国イギリスで最高位32位を記録している。(デビュー・アルバムには遠く及ばなかった...)
収録曲は以下の全12曲である。『The Big One』『I Can Laugh About It Now』『Whatever People Say You Are』『You're A Big Girl Now』『Let Me Watch You Make Love』『Hey I Was Right You Were Wrong』『All We Need Is The Money』『You Don't Always Do What's Right』『Now You're Gone』『No-One None Nothing』『It's Not Over Yet』『Paradise Lost』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『The Big One』は本アルバムからのシングルでは最も大きなヒットになったが、本国イギリスで54位を記録したに留まっている。2nd.シングルの『You're A Big Girl Now』はチャートインせず、3rd.シングルの『Now You're Gone』は同66位を記録している。
お薦め曲は、ヒット・シングルの『The Big One』とシングル曲の『Now You're Gone』、更に『I Can Laugh About It Now』『Whatever People Say You Are』『Hey I Was Right You Were Wrong』『No-One None Nothing』をピックアップしておく。
サウンドの方はかなりポップであるため聴きやすいものになっているが、ボーカルものとしてもしっかりと聴くことが出来るものに仕上げられている。ただ、アルバムとしてはポップなものとロックなものとが入り交じっていて、バラエティに富んでいるということになるが、もう少し整理した方が良かったという部分があるのも事実である。
彼はデビュー・アルバムが最大のヒットとなって、尻すぼみということになっていくのだが、現在も現役シンガーとして活動を続けている。一時的に「COLIN VEARNCOMBE」名義でアルバムを発表しているが、2009年に「BLACK」名義のアルバムを発表していることもあるので、初期の作品を聴いてみるのも宜しいかと...
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