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BARCELONA(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1994年のアメリカ映画「バルセロナの恋人たち」である。日本での劇場公開は1996年3月であった。冷戦末期のスペイン・バルセロナを舞台に、アメリカ人青年の恋愛を描いた青春ドラマである。

作品データを記しておくと、時間は102分、製作と監督と脚本はホイット・スティルマン、共同製作はエドモン・ロシュとセシリア・ローク、撮影はジョン・トーマス、音楽はマーク・スオッゾである。そして出演は、クリス・アイグマン、テイラー・ニコルズ、タシュカ・バーゲン、ミラ・ソルヴィノ、ペップ・ムンネ、ヘレナ・スクミード、ヌリア・バディア、トーマス・ギブソン、たちである。

冷戦末期のスペイン・バルセロナ。アメリカ系企業でセールスマンとして働くテッドの元に、従兄弟で海軍将校フレッドがやってきて、彼の所に居候を始めた。まもなく、2人は見本市でコンパニオンをしていた美女・マルタとモンセラートと知り合い、フレッドはマルタと、テッドは金髪のモンセラートと交際を始めた。4人は連れだってデートを重ねていくが、次第にテッドとフレッドは2人の美女の奔放さに呆れるようになっていく。そして、フレッドは真剣につきあっていたが、モンセラートは同棲相手で反米思想のジャーナリストのラモンの元に戻ってしまう。その当時のスペインは、反米感情が高まっている時期でもあって、テッドの会社も、軍人のフレッドも肩身が狭くなっていた。更に、ラモンの書いた根拠の無い中傷記事によって、フレッドはテロリストに狙われることになり、マルタの部屋にいたところを銃撃されて重傷を負った。テッドはそれを知ると慌てて病院に駆けつけた。暫くの間、フレッドは危ない状態だったが、少しして意識を取り戻した。で、2人は相談してバルセロナを離れてアメリカに帰ることにしたのだった。

前半は青春映画という形で、2人のキャラクターが性格、職業、立場などが対照的であって、そのギャップがなかなか面白く描かれている。中盤からはちょっと重いテーマが出てくることになるが、前半の軽快なタッチのため、それが重く感じられず、折角のテーマが十二分に描きキレていないのが残念なところである。が、逆に、見終わった後に尾を引くような重荷になっていないので、この点では欠点が上手い方に転がっていることになっている。

また、スペインを舞台にしているということで、アメリカを舞台にしたもの、イギリスやフランスを舞台にしたものと違って、ラテン系の陽気さということが出ていて、これが本作のエッセンスになっていて面白い所である。

そして、音楽が、物語が今一つという所を見事に助けていて、これぞ映画音楽の良さを感じさせてくれるものに仕上がっている。→今一つという映画でも音楽によって良い感じになることがあるが、本作はそういう典型的な作品になっている。

最後にサントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は以下の全21曲である。『American's Abroad』『Cathedral』『The Theme Of Ted (Sales)』『Aurora Reverie』『Aftermath (U.S.O.)』『American's In Peril』『Elegy』『The Theme Of Ted (Hospital)』『Reconciliation』『The Lake』『Everybody Limbo!』『Barcelona Merengue』『Una Lacrima Sul Viso』『L' Home Dibuixat』『A Night On The Town (Cava Bar)』『You've Got What It Takes』『Breakin' Up』『Me Voy Pal Pueblo』『Suenos De Amor』『Vinyl Hampton』『Ligia Elena』。

 

Barcelona

Barcelona

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Milan Records
  • 発売日: 1994/08/30
  • メディア: CD

↓DVDが無いのでビデオを...

バルセロナの恋人たち(字幕) [VHS]

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: VHS


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