RC SUCCESSION『OK』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1983年7月に発表された彼らの7枚目のアルバムである。前作から9ヶ月ぶりのスタジオ・アルバムであるが、'82年12月にライヴ盤がリリースされているので、正に多作時期のアルバムである。(本アルバムの次も5ヶ月後に(2枚組の)ライヴ盤をリリースしている。)チャートの方も、オリコンで最高位7位を記録している。
収録曲は以下の全9曲である。『Drive my Car』『Oh!Baby』『お墓』『誰かがBedで眠ってる』『ねむれない』『うんざり』『ブルドッグ』『指輪をはめたい』『ドカドカうるさいR&Rバンド』。
この中からシングル・カットされたのは『Oh!Baby』である。(但し、シングルの方がアルバムよりも約一ヶ月の先行リリースであった。)また、B面曲はアルバム未収録の『ダンスパーティー』である。但し、アルバム・バージョンとシングル・バージョンとはミックスが異なる別バージョンである。(RCの場合は、当たり前となっていることですが...)
お薦め曲は、シングル曲の『Oh!Baby』、BEATLESへのオマージュとなっている『Drive my Car』、そしてライヴではお馴染みの曲の『お墓』と『指輪をはめたい』、更に『ドカドカうるさいR&Rバンド』をピックアップしておく。
ライヴではすっかりお馴染みになっていたが、アルバム収録が見送られていた曲が収録されているということで、以前からのファンにとっては嬉しい内容となっている。また、当時、清志郎はプライベートな事柄で最悪の状況にあったことも知られているが、そういう中で製作されたアルバムということで、良くも悪くも、当時の彼が出ているのも、今となっては面白いところと言うことが出来る。
また、本アルバムはハワイで録音されたということも話題になったが、当時の日本とアメリカとの録音技術の差も知ることが出来るアルバムにもなっていて、音楽的な要素以外の点でも、'80'sの日本の音楽を知る貴重な資料にもなるアルバムである。(当時、大物と呼ばれるミュージシャンたちはこぞってアメリカで録音するようになった時期でもありましたね...)
彼らの最高傑作としては前作が挙げられるが、本作は人間的な一面が色々と垣間見られることもあって、人気の点では前作に劣ることの無いアルバムであるだけに、しっヵりと聴いておきたいアルバムの一つである。
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