SSブログ

「BATTLEGROUND」 [映画(洋画)]

表題の作品は1949年のアメリカ映画「戦場」である。(同名の邦画タイトルの作品がいくつかあるが、いずれも関係ない作品である。(リメイクや続編ということではない。)→原題は完全にバラバラです。)第二次大戦終了からそれほど時が流れていない時期にベルギー戦線を描いた作品であって、評価の高い作品である。尚、日本での劇場公開は1950年10月であった。

作品データを記しておくと、時間は118分、白黒作品である。監督はウィリアム・A・ウェルマン、脚本はロバート・ピロッシュ、撮影はポール・C・ヴォーゲル、音楽はレニー・ヘイトンである。そして出演は、ヴァン・ジョンソン、ジョン・ホディアク、リカルド・モンタルバン、ジョージ・マーフィ、マーシャル・トンプソン、ドン・テイラー、アマンダ・ブレイク、デニーズ・ダーセル、ジェームズ・ホイットモア、ジェームズ・アーネス、ジェローム・コートランド、ブルース・コーリング、ダグラス・フローリー、レオン・エイムス、ガイ・アンダーソン、たちである。また、本作はアカデミー賞で5部門にノミネートされて、脚本賞、撮影賞(白黒)の2部門を受賞した。(他はJ・ホイットモアの助演男優賞と、監督賞、編集賞にノミネートされた。)

クリスマス間近の1944年、アメリカ軍の第101空挺師団のI大隊は、ベルギーのバストーニュで、ドイツ軍に囲まれて苦戦していた。ウォルウィッツ曹長が率いる小隊は秘密命令を受けて、ドイツ軍の陣の直ぐ近くにまで進軍し、塹壕を作ろうとする。が、雪と寒さ、更に敵の激しい砲弾攻撃のため、なかなか作業が進まないでいた。更に、濃霧のために、味方空軍の援軍も受けられないでいた。更に、夜になると、ドイツ軍は落下傘部隊を投入し、その部隊が責めてきたため、小隊には犠牲が出る。更に曹長も負傷してしまい、小隊はホーリーが指揮を執ることになり、何とか持ちこたえた。朝になると、ドイツ軍は猛攻を開始したが、小隊は手榴弾による反撃に出て、ドイツ軍の小部隊を捕虜として捕らえることに成功した。しかし、更に犠牲が出た小隊は、交代の舞台に陣地を譲って一旦引き上げた。小隊は一夜限りの休養を取るが、翌日には再び前線に戻る。戦況は変わらず、相変わらず苦戦を続けていて、ドイツ軍は降伏勧告をして来るが、交渉は物別れに終わり、ドイツ軍は更に攻撃を加えてくる。しかし、その時、空からの援軍がようやくやってきた。ドイツ軍に機銃掃射を行い、形成は一気に逆転した。更に援助物資も投下され、地上軍の増援部隊も到着した。そうなると、戦いは一気に決着し、ウォルウィッツ曹長の小隊のメンバーたちは、クリスマスの日にはバストーニュの町で迎えることになり、生涯忘れることの出来ないクリスマスとなったのだった。

戦争映画となると、派手な戦闘シーンがあったり、ビッグネームのスターがオイシイ所を持っていくようなキャスティングがされていることが多が、本作ではそういう所が無く、じっくりと兵士たちの姿を描いている作品となっている。また、ビッグネームというスターが出演していないことが、小隊をリアルに描いている様に感じられることになっているのも本作の良いところである。

ということで、日本ではベルギー戦線については殆ど知られていないが、それを忘れて、ある部隊の攻防を描いた作品と捉えても良いところである。派手な作品ではない本作のような秀作は、目を通しておいた方が良いでしょうね。

 

戦場 [DVD]

戦場 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジュネス企画
  • メディア: DVD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。