ケータイ刑事銭形舞9話[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]
「銭形舞」の第9話「最強の心理学者VS銭形舞」の「裏ネタ編」の再増補の3回目となる今回は、古糸教授とさや香との間のやりとりで出た言葉から「こうもり」について、「狼」について、「カブトムシ」について、「インク」について、「染み」について記します。尚、「カブトムシ」は「泪・39話(2nd.26話・AS4話)[裏ネタ編]PART 3」で、「染み」は「泪・39話(2nd.26話・AS4話)[裏ネタ編]PART 7」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(MBSでの再放送時に記した改訂版)は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2008/6/21、2009/9/28,10/1,2付です。)
「こうもり」:漢字では「蝙蝠」と表記する。脊椎動物亜門哺乳綱コウモリ目(翼手目)に属する動物の総称である。世界中の広い範囲に分布していて、16科、約1000種が報告されている。(この数はネズミ目(齧歯類)に次いで2番目に多い。)大別すると、オオコウモリ類とヒナコウモリ類に分けられる。
腕の骨と指の骨か伸張していて、その間に薄い膜(「飛膜」と呼ばれ、これは伸縮性がある。)を持っているが、これが翼になって飛行することが出来る。(鳥類の翼とは構造が根本的に異なっている。)
夜行性であり、昼間は洞窟などの中で後ろ足でぶら下がった状態で休息している。これは第一指の爪が鉤爪になっているため、ぶら下がることが出来る。食性は昆虫などを補食する肉食であるが、一部の種は果実などを酒食とする雑食性である。更に、チスイコウモリに代表される一部は吸血する。更に、水面近くに泳いでいる魚を捕らえて食する種もいる。尚、寒冷地に生息する種類は冬眠をし、温帯に生息するものも冬眠する種がいるが、熱帯に生息するものは冬眠しない。
蝙蝠は超音波(人間の可聴周波数を超えた48kHz程度)を発し、レーダーの様にその反射を耳で捕らえることで、暗闇の中でも自由に飛行することが出来る。
俳句の世界では夏の季語であり、英語では「Bat」、ドイツ語では「Fledermaus」、フランス語では「Chauve-Souris」、イタリア語では「Pipistrello」、スペイン語では「Palo」、ポルトガル語では「Morcego」、中国語では「蝙蝠」と言う。
「狼」:食肉目イヌ科イヌ属に属する哺乳動物であって、姿は犬に似ているが、吻の部分が犬よりも長く、また耳が小さく直立し、尾は垂れ下がっているという特徴がある。
体長は1m~1.5m程度であるが、北方に生息するものほど大きくなる傾向がある。体色は灰色を帯びた茶色というのが一般的であるが、ほぼ白色の種類もいる。ユーラシア大陸からアメリカ大陸の北部に分布していて、ツンドラ、森林地帯などに生息している。
日本には、北海道にエゾオオカミが、本州、四国、九州にはニホンオオカミが生息していたが、前者は19世紀末(1900年頃)に、後者は20世紀初頭(1905年頃)に絶滅したと言われている。(ニホンオオカミは1905年に奈良県で捕獲されたものが最後であるが、ごく少数が生存しているという説もある。(但し、その真偽はアキラかで無く、目撃情報すら無い状態であるので...))
英語、ドイツ語では「Wolf」(但し、発音は異なる。)、フランス語では「Loup」、イタリア語では「Lupo」、スペイン語、ポルトガル語では「Lobo」(但し、発音は異なる。)、中国語では「狼」と言う。
「カブトムシ」:漢字で記すと「兜虫」または「甲虫」と記す。「サイカチムシ」と言うこともある。コガネムシ科の甲虫(こうちゅう)であり、この種の中では大型の昆虫である。尚、カブトムシ亜科に分類されることもある。
体長は35~55mm程度である。オスは2本の角状突起があり、1本は頭部から大きく突き出ている。もう1本は胸の部分から突き出しているが、頭部から出ているものよりは小さい。(この角は外骨格の一部が発達したものである。)身体の色は黒茶色で光沢がある。一方メスには角状突起はなく、身体の表面に細毛があって光沢はない。
カブトムシは、昆虫であるため卵から生まれるが、その後、幼虫、蛹、成虫という完全変態をする動物でもある。卵は交尾を終えた雌が腐植土や堆肥に潜り込んで1個ずつ産み付け、産んだ卵を覆うように周りの土を押し固める。また、1匹のメスは数十個の卵を産むが、それを数回に分けて産む。また、卵の大きさは2~3mmの楕円形である。そして孵化するまでは2週間ほどである。
孵化した幼虫は、7~8mm程度の大屹で、白い色をしている。やがて頭部が茶色くなる。餌として、腐植土や柔らかい朽木を食べる。(そう言う環境に卵を産みつけ、そこで孵化するので、餌が確保できる場所に卵を産むということで、実に合理的である。)で、餌を食べることで成長していき、幼虫の間に2度の脱皮を行う。早ければ孵化から一ヶ月、遅くても数ヶ月で2度脱皮をして三齢幼虫となる。この時の体長は10cm前後になっていて、そのまま土中で越冬する。
春先になると、三齢幼虫は腐植土中に楕円形の縦長の蛹室を作り、3度目の脱皮を行って蛹となる。雄はこの時に角が出来る。蛹は白から次第に黒ずんできて、成虫に近づいて行く。やがて、殻に割れ目が入り、殻を破って羽化して成虫となる。
羽化してもしばらくは土中にいて、初夏になると夜を待って地上に現れる。(カブトムシは夜行性である。)成虫になると、寿命は1~3ヶ月程度であり、繁殖行動を行い、メスは産卵を行う。で、夏を過ぎると次第に死んでいき、秋には死滅する。(成虫では越冬しない。)
日本では、北海道を除く日本全国に分布していて、更に台湾や中国、朝鮮半島などの東アジア、また中南米の森林地帯などにも分布している。(現在では北海道にも分布しているが、これは人為的に持ち込まれたものとされていて、元々は棲息していなかったとされている。)棲息しているのは、およそ1500m以下の山地から広葉樹林のある所であり、落葉樹の腐植土中に幼虫が棲息している。また、成虫はクヌギの木の樹液に集まるという特徴があり、クヌギの森はカブトムシの大繁殖地帯となっていることが多い。尚、沖縄ではヤシの木やサトウキビに集まる害虫の一つとしても知られている。
クワガタムシと共に子どもに人気のある昆虫の一つであり、昆虫の王様として知られていて、近年ではペットとして飼育するために養殖もされている。(昔の子どもは、夏休みになるとカブトムシを集めに森に行ったものでした。)一部の種は高値で取り引きされていることでも知られていて、近年ではペットショップの定番としても知られている。→ある子どもがペットショップで買ったカブトムシが動かなくなった(=死んでしまった。)ということで、ペットショップに持っていって「電池を交換してほしい」と頼んだという笑うに笑えないような話もあるぐらいで、カブトムシは店で買うもの、と言う認識が定着してしまっている。
カブトムシは夏に出現する昆虫である事から、俳句の世界では夏の季語である。(別名の「サイカチムシ」も同様である。)また英語では「Beetle」という。尚、よく間違えられるのだが、イギリスのバンド「ビートルズ」は「BEETLES」ではなくて「BEATLES」である。(→この名前は、カブトムシの「Beetle」と音楽の「Beat」を掛けて作られた造語である。音楽ファンの間では逆にカブトムシのことを「Beatle」と誤認している人が多い。)また、ドイツ語では「Käfer」、フランス語では「Coléoptère」、イタリア語では「Coleottero」、スペイン語では「Escarabajo」、ポルトガル語では「Besouro」、中国語では「獨角仙」と言う。
「インク」:「インキ」と言うこともある。(元々はオランダ語の「Inkt」に由来している言葉である。)筆記の際、または印刷の際に用いる有色の液体の総称である。水性のもの、油性のもの、ジェル状のものとがある。
現在では、インクジェット・プリンターで使用されていることから身近なものであるが、その昔は文字を書くのに万年筆や付けペンを使う際の必需品であった。また、印刷物(書籍など)もこれがあるからこそ印刷が出来るのである。
用途から言うと、墨、墨汁、ペンキもインクの仲間である。(ペンキは印刷用途という訳では無いが、有色の液体である。)
大別すると、顔料を溶かしたものと、染料を溶かしたものとがある。(古くは天然染料が使われた。)顔料/染料にはそれぞれの長所があるため、現在では顔料インクと染料インクとが用途に応じて使い分けられているのが一般的である。
この物語では、古糸教授は「インクの染み」と言っていたが、広く解釈すると、印刷物は特定の形状をしたインクの染みを配列したものということになるだけに、インクを使ったものは何でもかんでも、全てが「インクの染み」と言うことになっちゃいますけど...
英語では「Ink」、ドイツ語では「Tinte」、フランス語では「Encre」、イタリア語では「Inchiostro」、スペイン語では「Tinta」、ポルトガル語では「Tinta」、オランダ語では「Inkt」、中国語では「墨水」と言う。
「染み」:色や香りが染みこむこと、または染みこませて色や香を付けること、及びそのようにしてつけたもののことを言う。ここから派生して、染み汚れること、またはしみ汚れた部分のことも言うようになった。(現在では「汚れ」という意味での「染み」の方が一般的に知られている。)また、前額から目の周囲、頬、口唇などの皮膚に現れる茶褐色、または濃褐色の平面的斑紋のことでもある。(この場合は「肝斑(かんぱん)」とも言うが「(顔の)しみ」と広く言われているお肌の敵のことである。)→お肌の敵として「しみ、そばかす」とよく言われるが、その「しみ」のことである。尚、「肝斑」と表記されることから、肝機能が低下していることによって起こると思われているがあるが、これは誤りであって、肝機能とは関係ない。主にメラニン色素が沈着したものである。
また、これらの「しみ」と呼ばれるのは物の表面に、斑点のような感じに出来るものであることから、斑点状に出来た汚れのことも指して言う。
英語では「汚れ」としての「染み」については様々な言い方があって、その汚れの状態や形などによって使い分けられている。単語としては「Stain」「Spot」「Blot」「Smudge」「Smear」「Speck」などがある。尚、不名誉という意味の染み(「汚点」とも言いますが...)はこれらとは別であり「Disgrace」と言う。また、ドイツ語では「Fleck」、フランス語では「Tache」、イタリア語では「Macchia」、スペイン語では「Mancha」、ポルトガル語では「Mancha」、中国語では「汚垢」と言う。
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