ケータイ刑事銭形海18話(2nd.5話)[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
今回からの「銭形海・裏ネタ編」の増補作業は、通算では18話となる2nd.5話の「おしどり夫婦の悲劇!? ~立てこもり殺人事件」に突入です。初回となる今回はサブタイトルにある言葉から、「おしどり」について、「夫婦」について、「おしどり夫婦」について、「悲劇」について、「立てこもり」について記します。尚、「おしどり夫婦」は「海・18話(2nd.5話)[裏ネタ編]」で、「悲劇」は「泪・5話[裏ネタ編]PART 6」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/8/3付です。
「おしどり」:主に3つの意味がある。1つは鳥の名前であり、一般的である。2つ目は、その鳥のおしどりが仲むつまじいことから夫婦や男女の仲が良く、常に連れ立っているさまを指す言葉として使われている。(「おしどり夫婦」とも言うが、単に「おしどり」と言うこともある。)3つ目は女性の髪の結い方の一つであって、幕末から明治期に、婚約したばかりの娘や若妻が結った髪型である。
漢字では「鴛鴦」と記す。鳥の場合はひらがな表記、またはカタカナ表記がされるが、髪型の場合はひらがな表記が一般的である。以下、鳥の「おしどり」について記す。
カモ目カモ科オシドリ属に属する水鳥(留鳥)である。「おし」と呼ばれる。特に、雄の(冬の間の)羽毛の色が多彩で鮮やかということで知られている鳥である。
主に東アジアに分布していて、日本では夏は北海道や本州中部以北に、冬になると西日本を中心とした本州以南に南下する。(そのため、北海道では夏鳥となるが、九州や四国では冬鳥ということになる。)また、ヨーロッパにも移入されていて、野生化している。
大きさは全長が50cm弱、翼長は30cm弱、嘴の先端部分は白色であり、雄の嘴は赤色、雌の嘴は灰黒色をしている。山地の渓流、湖、等に生息していて、主に木の実(例えば、トイ、カシ、ミズナラなど)を食べる。
俳句の世界では冬の季語である。また、英語では「Mandarin duck」、ドイツ語では「Mandarinische Ente」、フランス語では「Canard Mandarin」、イタリア語では「Anatra di mandarino」、スペイン語では「Pato Mandarino」、ポルトガル語では「Pato de mandarim」、中国語では「鴛鴦」と言う。
「夫婦」:夫と妻のこと、めおとのこと、である。婚姻関係にあって、共同で経済的に生活をしている男女のことである。また、子供が居れば、その養育も行う。
英語では「Couple」、ドイツ語では「Ehepaar」、フランス語では「Couple」、イタリア語では「Coppia」、スペイン語では「Pareja」、ポルトガル語では「Par」、中国語では「夫婦」と言う。
「おしどり夫婦」:夫婦の中でも、特に2人の仲の良い夫婦のことを言う。これは(鳥の)おしどりはいつも雄と雌が一緒に泳いでいることから、おしどりが仲の良いことの象徴として扱われているためである。
尚、劇中で海ちゃんは、おしどりは毎年ペアを変える、ということを語っているが、それはその通りである。おしどりは繁殖期以外は雄と雌とは別行動をするのが基本になっている。わって、翌年の繁殖期には、パートナーとなる雌を変えるというのは当たり前のことである。尚、子育ても雌が行うのが普通である。ということで「仲が良い」という意味での「おしどり夫婦」という言い方は、実は語弊があるということになる。→おしどりの生態が詳しく分からない間に、繁殖期の音尻の雄と雌が仲むつまじい姿を見せていることから、「おしどり夫婦」という言い方をするようになったのが定着してしまったが、実際はそうではないということである。
英語では「Loving Couple」、ドイツ語では「Lieben von Ehepaar」、フランス語では「Couple Affectueux」、イタリア語では「Coppia Amorosa」、スペイン語では「Pareja Amorosa」、ポルトガル語では「Par Amoroso」、中国語では「鴛鴦夫婦」と言う。
「悲劇」:悲惨な出来事、不幸な出来事のことを言う。また、演劇の世界でも、人生の不幸や悲惨さを題材とした作品のことをこのように言う。物語で「悲劇」と言うと、その終わりは、(主人公の)死、破滅、敗北、苦悩などて終わることが一般的である。(「バッドエンド」と言う言い方もある。)ただ、演劇に於ける「悲劇」の定義は、はっきりと定められているものではなく、「ハッピーエンドで終わらない作品」というかなり曖昧なものになっている。
尚、悲惨な出来事、不幸な出来事、という意味での「悲劇」の反対語は「喜劇」であるが、これは思わず笑いたくなる喜ばしい出来事と言う意味であって、演劇の世界で言う「喜劇」とは少しニュアンスが異なっている。(演劇の世界で「喜劇」と言うと、笑いを誘う劇のこと、つまりコメディ作品のことを指している。)
一般には、演劇の世界に於けるジャンルである「悲劇」/「喜劇」という意味で使われる事が多いため、フィクションであると考えがちであるが、現実に起こった悲惨な出来事、不幸な出来事/喜ばしい出来事という意味があり、現実のことでもある、ということを忘れないで貰いたいところである。
尚、演劇の世界での「悲劇」は古くからあるものであり、古代ギリシャの時代から「悲劇」は存在している。更に、「シェークスピアの四大悲劇」(「マクベス」「ハムレット」「オセロー」「リア王」)をはじめ、歴史的にも有名な作品が多数生まれている。
英語では「Tragedy」、ドイツ語では「Tragödie」、フランス語では「Tragèdie」、イタリア語とスペイン語では「Tragedia」(但し、発音は異なる。)、ポルトガル語では「Tragédia」、中国語では「悲劇」と言う。
「立てこもり」:室内に閉じこもって、相手に対抗することを言う。(単に室内に閉じこもるのであれば「引きこもり」と言う。)戦国時代に、城や砦などに籠城することも「立てこもり」の一つである。
現代では、ストライキで籠城する場合、人質を取って犯人が要求を突きつけて閉じこもる場合などが「立てこもり」と言うことになる。
英語では「Barricading」、ドイツ語では「Verbarrikadieren」、フランス語では「Barricader」、イタリア語、ポルトガル語では「Barricando」(但し、発音は異なる。)、スペイン語では「Fortificando con Barricada」、中国語では「固守」と言う。
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