阿川泰子『NIGHT LINE』 [音楽(特撮/邦楽)]
表題のアルバムは1983年に発表された彼女の7枚目のスタジオ・アルバムである。日本のジャズ・ボーカリストとして、その地位を完全に確立し、更にはタレントとしても活動するようになった彼女の新譜ということで、色々と話題になったアルバムでもある。
収録曲は以下の全12曲である。『ナイト・ライン』『ネヴァー・ワナ・セイ・グッド・ナイト』『インサイド・アウト』『フライ・アウェイ』『トウキョウ』『ホエン・ラヴ・イズ・ゴーン』『ザ・リスク』『バイ・バイ』『ザ・ライト・トゥ・ラヴ』『メイビー』『カナディアン・スター』『クロス・トゥ・ベア』。
お薦め曲は、アルバム・タイトル・ナンバーの『ナイト・ライン』、そして『ネヴァー・ワナ・セイ・グッド・ナイト』『フライ・アウェイ』『ホエン・ラヴ・イズ・ゴーン』という所をピックアップしておく。
やはり、ジャズ・ホーカルと言うと語弊があるようで、かなりポップな要素のあるボーカル・アルバムである。しかし、その部分が「ジャズ」というと壁のように感じてしまって(聴くことを)躊躇ってしまうような人たちに対しての壁を取り払うことにもなった。
また、ボーカリストとしての能力の高さも発揮していて、しかも脂が乗っている。そして、ニューミュージック系のシンガーや、歌謡曲、演歌の歌手のアルバムとも全く異なるジャジーな世界を構築している。(やはり「ジャス」ではなくて「ジャズ系」である。)
ということで、彼女のアルバムの中でも聴いておきたいアルバムの一つである。じっくりと、ということではなく、軽い感じで聴くのが良いですね。
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