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「THE BIG TRAIL」 [映画(洋画)]

表題の作品は1930年のアメリカ映画「ビッグ・トレイル」である。日本では1931年3月に劇場公開されている。この作品はビッグ・スターであるジョン・ウェインの初主演作品でもあり、当時、登場間もないトーキーの大作として製作された作品である。(が、アメリカでは興行的に転けてしまい、J・ウェインは不遇の時を過ごすことになった。)

作品データを記しておくと、時間は122分、白黒作品である。原作はラオール・ウォルシュとハル・G・エヴァーツの2人、監督はラオール・ウォルシュ、撮影はルシアン・アンドリオ、美術はハロルド・マイルズである。そして出演は、ジョン・ウェイン、マーゲリット・チャーチル、エル・ブレンデル、タリー・マーシャル、タイロン・パワー・Sr.、デヴィッド・ロリンズ、イアン・キース、フレデリック・バートン、チャールズ・スティーヴンス、ラス・パウエル、ルイス・カーヴァー、ウィリアム・V・モング、マーシャ・ハリス、ヘレン・パーリッシュ、たちである。

西部開拓を志す人々が集まった大幌馬車隊。ミズーリからオレゴンに向かう一行が旅を通して経験することを描いたドラマである。また、娯楽作品の要素もしっかりとある。一行には新たな土地での成功を夢見る者、親友の仇を取るために西部に行く者など、様々であった。一行は先に進むにつれて、様々な困難が襲ってくる。インディアンの襲撃があったり、大河の激流、絶壁という土地を通らなければならなかったり、暴風や吹雪に巻き込まれる。か、その都度、一行は勇気と知恵を働かせて、立ち向かってくる困難を乗り越えていく。志し半で倒れていく者も出るが、新しい命の誕生もあり、苦難の旅を乗り越えて一行は春を迎えたオレゴンの地に到着した。そして新しい希望の土地の開拓が始まった。

本作は製作されてから80年という歳月が流れているが、当時はトーキーが登場したばかりであって、何かと力が入っている大作として作られている。兎に角スケールが大きく、物量投入がされていて、映画職人の魂が感じられる。技術的には確かに低いところもあるが、物語としては娯楽作品に求められる所はしっかりと用意されていて、見所もたっぷりである。

本作が制作された時期は、日本では昭和初期ということになるが、そんな時代にこれだけのスケールの作品が製作できたことも驚くべき所である。と言うことで、物語としてだけでなく、映画の歴史を知る上でも見ておきたい作品の1つである。

 

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