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「BILOXI BLUES」 [映画(洋画)]

表題の作品は1988年のアメリカ映画「ブルースが聞こえる」である。日本では1988年9月に劇場公開されている。N・サイモン自身の青春時代を描いた戯曲を映画化した作品である。

作品データを記しておくと、時間は107分、原作と脚本はニール・サイモン、監督はマイク・ニコルズ、撮影はビル・バトラー、音楽はジョルジュ・ドルリューである。そして出演は、マシュー・ブロデリック、クリストファー・ウォーケン、コリー・パーカー、マイケル・ドーラン、マット・マルハーン、ペネロープ・アン・ミラー、マーカス・フラナガン、ケーシー・シマスコー、パーク・オーヴァーオール、たちである。

1945年、高校を卒業した若者達が徴兵されて、ミシシッピ州のビロクシ訓練所に集まってくる。ユージン・モーリス・ジェロームもそういう中の一人であった。みんなは騒々しく、ユージンは、文学の才能を秘めたエプステイン以外は好きになれないでいた。訓練所で若者達は厳しい訓練を受けるが、指導するのは陰険で奇行癖をもつトゥーミー軍曹だった。10週間にわたる本格的な厳しい訓練が始まり、一同は48時間の自由行動が認められる日が唯一の楽しみということになる。そして、その日かやってきた。ユージンは町に行き、娼婦のロイーナの手ほどきで初体験を済ませ、町のダンス会場に行く。そしてそこでデイジー・ハニガンという美しい少女と出会い、親しくなる。が、その時宿舎では、ワイコフスキーがユージンの日記を盗み見ていて、そこから問題が生まれることになった。というのは、ユージンがみんなのことをどう思っていたのかを知ることになり、怒りが爆発したのだった。また、ホモではないかと疑われたエプステインも大きなショックを受けた。そんな中、訓練所では同性愛事件が発覚し、疑惑の目がエプステインに注がれることになってしまった。これにユージンは書くことの魔力を痛感した。やがて、その事件はヘネシーが犯人ということが判明して解決した。訓練は続くが、ある日、軍曹がエプスティンを自室に呼び出した。その様子がただ事ではないと感じたユージンも軍曹の部屋に向かった。そこではエプスティンが銃を突きつけられて、軍曹は明日、軍人病院に入院すること、その前にエプステインを殺したかったこと、やりたかった夢などを話した。そして翌日、軍曹は訓練所を後にした。それからまもなく、戦争は終わり、ユージンたち訓練生たちは戦場に向かうことは無かった。ユージンはその時の日記を振り返り、今では訓練所での出来事を懐かしく、しかも何事にも替えられない蓑になっていることに気づいたのだった。

昔を振り返ると、当時とは全く違った思いを感じると言うことはよくあることてあるが、そういう環状を上手く描いている作品である。また、単なる軍事訓練もの、青春ものとしてではなく、ユーモアさが散りばめられていて、これがスパイスになっている。物語全体にはノスタルジックな雰囲気に満ちていて、そういう雰囲気に浸るのも悪くないですね。(ただ、邦題の意味が今一つ判らないのですが...)

 

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