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「BIRDMAN OF ALCATRAZ」 [映画(洋画)]

表題の作品は1961年のアメリカ映画「終身犯」である。日本での劇場公開は1962年9月であった。アルカトラズ刑務所に送られた男の実話を元にした物語であって、人間ドラマである。

作品データを記しておくと、時間は149分、白黒作品である。原作はトーマス・E・ガディス、監督はジョン・フランケンハイマー、脚本はガイ・トロスパー、撮影はバーネット・ガフィとロバート・クラスカーの2人、音楽はエルマー・バーンスタインである。そして出演は、バート・ランカスター、カール・マルデン、セルマ・リッター、ベティ・フィールド、ネヴィル・ブランド、エドモンド・オブライエン、ヒュー・マーロウ、テリー・サヴァラス、ウィット・ビセル、クラハン・デントン、ジェームズ・ウェスターフィールド、たちである。

ロバート・ストラウドは恋人に乱暴した男を殺害したことで、12年の刑を受けて連邦刑務所に服役することになった。が、そこで母のことを罵った同房の囚人を傷害したため、レヴンワース刑務所へ移される。そんな彼の元、3000キロの長旅をしてきた母・エリザボスが面会にやってきたが、面会日では無いと言うことで追い返されてしまう。それを知ったロバートは逆上して看守を殺害してしまった。そして死刑が言い渡される。しかし、エリザベスの大統領への嘆願書のお陰で終身刑に減刑された。そして彼の独房生活が始まる。ある日、彼は嵐でずぶ濡れになった小鳥を見つけ、独房に持ってきて育てることを始め、芸を教え込む。新任の看守長は独房で小鳥を飼うことを許可したことで、ロバートは小鳥の研究を始める。そして、彼は鳥類学の権威となって、独房に鳥小屋と研究室を持つことの許可をもらった。そんなロバートは獄中で鳥の研究を続け、カナリアの熱病の治療法を発見し、論文を雑誌に発表した。そんな中、ステラ・ジョンスンという愛鳥家の未亡人が、彼の論文を読んで会いたくなったと要って訪ねてきた。で、2人は意気投合し、ステラは彼に援助を申し込んだ。しかし、ロバートと因縁のある看守・シューメイカーの差金で刑務所の管理方針が変わり、小鳥の飼育が禁止されそうになる。ステラはロバートと獄中結婚し、話題を作り、世論を喚起して刑務所に対抗する。が、結局ロバートはアルカトラズ刑務所に移されることになる。アルカトラズ刑務所はシューメイカーが所長をしていて、ロバートから小鳥を奪う。が、ロバートは民度は法律を勉強するようになり、刑務所改善の論文を書いた。しかし、その論文は没収されてしまう。そんな時、刑務所で暴動が起こる。この時ロバートは冷静にことを収めるのに尽力し、それが認められ、ミズリー州の連邦囚人病院に移り、そこで小鳥の研究を続けることが許されたのだった。

派手な所がなく、主人公をじっくりと描いた人間ドラマである。実話を元にした物語であるが、脚色されている部分も勿論ある。ふとしたことから出会った小鳥が終身刑となった囚人を変えていくという所、更に、独房で独学で学び、その道の大家になるというところなどは何かと学ぶべき所も多い。また、B・ランカスターの落ち着いた演技も渋くて良いところである。(受賞はならなかったが、アカデミー主演男優賞にノミネートされている。)

2時間半弱という長尺の作品であるが、時間の長さが気になること無く、じっくりと見せてくれる作品である。

 

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