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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その246) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「客席から」です。(「客席」と言っても色んなものがあるが、今回は乗物の客席ではありません。)取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.4話」、「007」からは「死ぬのは奴らだ」です。

ケータイ刑事」:「・1st.4話」。「舞台の上で死ねれば本望だ! ~劇団ちからわざ俳優殺人事件」という物語。佐藤二朗さんが初めて「ケー刑事」での脚本を担当した物語である。また、後に舞台公演を行うようになり、それを収録した物語も登場する「ケー刑事」に於いて、「舞台」ということを強く意識したシリーズ最初の物語でもある。

世田谷区下北沢にある劇場にちゃんはやってきた。劇団ちからわざの『俺を踊れ』という舞台公演を見に来たのだった。五代さんと合流したちゃんは、この舞台のタイトルに対して「変じゃないですか?」と言っていた。(「俺を踊れ」の「を」に引っかかっていた。)一方、五代さんは「ミュージカルでしょう」と言って、全く気にしていなかった。

そんな話をしていると開演ブザーが鳴って、舞台がスタートした。(学校を舞台にした物語で、教室での物語でした。)客席から舞台を見ているちゃんと五代さん。ちゃんは「あのセット、せこくないですか?」と早速ケチを付け、舞台が進んでいくと「これ何ですか?コントですか?」などと、色々と口にしていた。五代さんは「ミュージカルでしょう」と帰すが、ちゃんは「でも、踊りませんよ」と返し、何かと喋っていた。

更に、「踊りませんね~」と口の多いちゃんに、五代さんも退屈という顔になって「帰りたくなった」とぼやき、「賛成」とちゃん。更に、舞台上にズボンを履かずに登場した二朗さんを見て、「気持ち悪~い」と言ったり、「あのタイトルは何処に行っちゃったんですかねぇ?」と漏らしていた。五代さんもそれに応える形で色々と喋っていた。

そういうことが続いていると、舞台上で芝居をしている二朗さんが口にした。「先ほどから気になっておりましたが、そこの女子高生のお父さん。」と言って、五代さんを指さした。そして「お願いですから客が役者よりたくさんしゃべらないでいただきたい」と注意をした。(口数はちゃんも多かったが、小声で話していたちゃんと、普通のしゃべり方をしていた五代さんですから、舞台上からは五代さんか目立ったと言うことでした。)すると五代さんは「これは客いじりだよ。俺、一回いじってほしかったのよ」と嬉しそうに口にしていた。これに二朗さんは「うっとおしい!」と切り捨て、ちゃんは大受けしていた。

舞台劇は続けられるが、そんな時、セットに5つある照明ランプの1つが消える。二朗先生が一人の生徒を突き飛ばした、突き飛ばされた生徒が舞台の床に倒れたまま起きあがってこない。で、異変に気づいた二朗さんが慌てて「これ芝居じゃない」と言って倒れた生徒の元に駆け寄った。それを見たちゃんと五代さん(アクビをしたばかりだった。)はスクッと立ち上がると、舞台上に駆けつけて警察手帳を見せた。倒れた男を確かめると「死んでるぞ」ということで、事件発生、ちゃんは捜査を開始した。

その後、ちゃんは事件のトリックを見抜き、舞台上での殺人事件(被害者は感電死、犯人は舞台に出演していた1人(=二朗さんではない。)だった。)を解決した。舞台公演が途中で打ち切られてしまったことから、事件解決後、「続きを見ていって下さい」という劇団の好意で、ちゃんと五代さんの2人は観客席から舞台劇の続きを見ることになった。(殺された生徒役に代わって、柴田太郎さんが代役を務める。)舞台はコント調のコメディとなって進んでいき、柴田そんの台詞で「俺を踊れ」と言った所から、突然ダンス・ビートが流れてきてミュージカル(?)に変わった。五代さんは「やはりミュージカルだったのか」と嬉しそうで、「ブラボー!!」と拍手喝采していたが、ちゃんは「これはミュージカルとは言いません。体を滅茶苦茶動かしているだけです」と切り捨て、「くっだらな~い。帰ります」と席を立ってしまった。

007」:「死ぬのは奴らだ」。1973年のシリーズ第8作であり、3代目ボンドのデビュー作でもある。本作からの映画シリーズには「スペクター」が登場しなくなるが、シリーズの体勢が変わり、いよいよ秘密兵器にも力が入っていくことになる物語である。

MI-6の工作員3人が相次いで謎の死を遂げたことから、ボンドがその調査を行うことになって渡米する。が、ボンドがやってくることをソリテール(=ボンドガール)がタロットカードで予言したことから、ボンドは敵の一味からマークされることになった。

ボンドはCIAのフィリックスに合流して調査を進めていく。そして、この事件の背後に麻薬が絡んでいること、麻薬はミスター・ビッグという男が黒幕であることを突き止める。

更にボンドは、ミスター・ビッグに関して探りを入れようとして、あるバーにやってくる。そして、店員の誘導に従って、壁際の一席に付いた。そしてウェイターがやってくると、ボンドは一応、注文をしようとした。が、その時、ボンドの座っていた席が壁を軸として、テーブルごと開店し、ボンドは座ったまま壁の裏側に送られた。そして、そこにはミスター・ビッグやその手下たちが居た。

一方、開店した壁の反対側、則ち、店内の方に廻った部分では、直ちにウェイターがテーブルを整え、何も無かったように空席を整えた。

この後ボンドは、捕らえられ、殺されるためにワニ園に連れて行かれることになる。が、窮地を脱し、更に情報を掴み、敵地へ乗り込み、事件の黒幕であって、サン・モニークというカリブ海に浮かぶ小国のカナンガ首相(=ミスター・ビッグと同一人物。)の麻薬畑を潰し、一味も壊滅させた。

共通点は、客席に座っていた主人公(銭形、ボンド)がその場を仕切る所(「ケータイ刑事」では舞台上へ、「007」では店の事務所へ)に移動しているということ、及びその場を仕切っている人物(「ケータイ刑事」では座長の二朗さん、「007」では黒幕のミスター・ビッグ)にいじられているということである。

相違点は、「ケータイ刑事」では普通の劇場の観客席であって、席は動いておらず、主人公(銭形)は自ら動いたが、「007」ではその席自体にカラクリがあって、席の方が動き、主人公(ボンド)は自らは動いていないということ、および「ケータイ刑事」ではその場所で人が殺されているが「007」ではその場所では人は殺されていないということである。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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