SSブログ

ケータイ刑事銭形舞11話[裏ネタ編]PART 6 [ケータイ刑事]

銭形舞」の第11話「コンビ解消の危機! ~小学生検事誘拐事件」の「裏ネタ編」の再増補の2回目となる今回は、サブタイトルにある言葉から「誘拐」について、ちゃんが犯人に対して格好良く言った「一網打尽」について、柴田さんが漏らしていた「偶然の一致」について記します。尚、「誘拐」は「・10話[裏ネタ編]PART 1」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBSでの再放送時に記した改訂版)は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2008/6/26、2009/10/12,14,17付です。)

誘拐」:他人を欺して誘い出し、そして連れ去ること、勾引す(かどわかす)ことを言う。その目的は、連れ去った人(主に子どもが多い)の親族から、連れ去った人の命と引き替えに財産を脅し取る、というもの(=営利目的の誘拐)が多い。

「他人を連れ去る」という行為では、「誘拐」以外に「拉致」と「略取」がある。「拉致」とは無理矢理連れて行くことを指し、「略取」とは暴力行為によって連れ去ることを言う。「誘拐」は欺して誘い出して連れ去るという行為であるので、「他人を連れ去る」という結果は同じであるが、「拉致」と「略取」とはその方法(手段)が違っていることになる。→子供に対して、「家族が事故にあった」と嘘を言って連れ去るという手口(=誘拐ではよくある手口である。)は子どもを騙しているので「誘拐」となるが、嘘をつかずに力づくで子供を捕らえて連れ去ると「拉致」となり、暴力を使って相手を子どもを傷つけてから連れ去ると「略取」となる。尚、この場合、手段が異なっていても行為としては結果的に同じことになる、日本の法律(刑法)では「未成年者略取及び誘拐」というように記されることになる。(連れ去られた時点では、「誘拐」「拉致」「略取」のいずれかは分からず、調べて生内にいずれに該当することになるのかが判明するものである。)

更に細かいことを言うと、「拐(かどわ)かし」または「匂引(かどわか)し」には、「略取」という意味と「誘拐」という意味の両方がある。(子供を欺しても、傷つけて連れ去っても「拐かし」(「匂引し」)ということになる。)現在では「拐かし」の同義語(「誘拐」と「略取」の両方の意味を持っている)として「拐取」という言葉がある。

誘拐事件は、様々な犯罪事件がある中でも「割の合わない犯罪」として知られている。これは、誘拐事件の犯人の検挙率が、他の事件の検挙率よりも高いためである。(戦後、日本で発生した誘拐事件の犯人検挙率は97%を超えている。)

日本で戦後に起こった誘拐事件で未解決なものとしては、グリコ・森永事件の一つである「江崎グリコ社長誘拐事件」(1984年)がある。(この事件は、誘拐されたのが成人男性であり、しかも無事に解放されているという事件であって、誘拐事件の被害者としては珍しい事件でもある。)既に公訴時効を迎えていて、損害賠償の請求を行うにしても民事時効も成立してしまっている。また、誘拐殺人事件では、1987年に起こった高崎市男児誘拐殺人事件が唯一の未解決事件となっている。

これらの事件は「誘拐事件」の中で犯人が検挙できなかった事件であって、身代金目的の「誘拐事件」及び「誘拐殺人事件」の代表的な事件として知られている。→これらの事件があるため、日本での誘拐事件の検挙率は100%ではないが、目的である身代金は犯人側に渡っていないので、身代金目的の誘拐事件ということで、逮捕されなかった事件(犯人の立場から言うと「成功した事件」ということになる。)は無い。

この原因は、身代金の取り引きのために姿を現す段階が特に逮捕の可能性を高めることになっている。(何せ、こればかりは現場に犯人が現れるのですから...)また、脅迫状や脅迫電話などによって誘拐した人の家族に連絡を取るため、これが犯人に繋がる手掛かりを色々と与えることになるため、犯人動きが分かってしまうことになる。また、誘拐した相手を何処かに監禁しておくと、その周囲に何らかの手掛かり(「声がした」ということも重要な手掛かりとなる。)を残すことになり、やはり犯人特定の手掛かりを与えることになってしまう。また、誘拐された人が無事に解放されると、犯人に対する様々な記憶があることで、犯人に対する証拠を残すことになる。よって、他の事件と比べて捜査資料が多くなるということで検挙率が高くなっている。

尚、誘拐された人を解放することなく殺害してしまうと、それは「誘拐事件」ではなく「誘拐殺人事件」となって、「誘拐」の場合よりも罪が重くなる。

また、身代金を目的とする拐取以外としては、結婚目的、猥褻目的などがあるが、これらも身代金目的と同様に監禁することになる。監禁しない誘拐としては海外に移送する目的(=人身売買で売り飛ばすというものである。)での誘拐がある。特に海外に対しての人身売買は世界的にも大きな問題の一つとなっている。(貧しい国からは人身売買のブローカーが誘拐にも介在していると言われている。)また、その手段としては「誘拐」「拉致」「略取」のいずれの方法の場合がある。しかし、「身代金目的」での誘拐が一般的である。

そういうことから、身代金目的の誘拐事件は、犯人が身代金の取引現場で、如何にして姿を見せずに身代金を奪い取るのか、ということをポイントとした推理小説や映画、ドラマが数多く作られている。→有名なのは黒澤明監督の「天国と地獄」がありますね。それ以外でもグレン・フォード監督の「誘拐」、そのリメイクでメル・ギブソン主演、ロン・ハワード監督の「身代金」、岡本喜八監督の「大誘拐 ~Rainbow kids」などが有名である。これらは犯人と警察との身代金の受け渡しのやり方が見所になっている。

英語では「Kidnapping」、ドイツ語では「Entführung」、フランス語では「Kidnapper」、イタリア語では「Rapendo」、スペイン語では「Secuestrando」、ポルトガル語では「Seqüestrando」、中国語では「誘拐」と言う。

ちなみに、「ケータイ刑事」でも「誘拐事件」はお馴染みの事件の一つとなっている。銭形姉妹が誘拐された物語としては、「・18話」でお姉ちゃまが、「・2nd.15話」でちゃんが、「・1st.5話」でちゃんが、「・2nd.8話」でちゃんが誘拐(拉致)されている。また、ちゃんは「M3」で拉致されている。また、銭形の相棒も、五代さんは「・11話」で誘拐され、岡野さんは「・1st.26話」と「M2」で拉致され、松山さんは「・3rd.4話」で拉致され、あさみさんは「・10話」でそれぞれ誘拐されている。→これを考えると、誘拐事件の被害者と無縁なのはちゃんと高村さんと言うことになりますね。(・高村コンビは、誘拐(殺人)事件の捜査をしたことはありました。)

一網打尽」:元々の意味は、「網を打って一度にたくさんの魚を捕らえる」というものであった。(出展は「宋史」である。)そこから、「悪者一味の者を一度に捕らえ尽くすこと」と言う意味になった。(あくまでも、悪い者たち、犯罪者を対象に言う言葉である。)

英語では「Making a Roundup Arrest」、ドイツ語では「Das Machen einer Versammlungsverhaftung」、フランス語では「Faire une Arrestation du Regroupement」、イタリア語では「Facendo un Arresto di Roundup」、スペイン語では「Hacer un Arresto del Rodeo」、ポルトガル語では「Fazendo uma Apreensão de Rodeio」、中国語では「網打盡」と言う。

偶然の一致」:予想だにせず、思いがけずに出くわすこと、結果が合ってしまうことを言う。普通に考えるとあり得ないようなことが起こった場合には、この言葉で語られることが多いのも事実である。

この物語では、その言葉を実に上手く表している例と言うことが出来る。兎に角、意図していないでたまたまそうなった五代さんの残した(落としたというものもありました。)ものに対して、舞ちゃんはメッセージだと考えて、そこからでた結論が、五代さんは知らない行き先に一致するのですから、正に「偶然の一致」と言う意味を分かりやすく描いているものである。

英語では「Coincidence」、ドイツ語では「Zufall」、フランス語では「Coïncidence」、イタリア語では「Coincidenza」、スペイン語では「Coincidencia」、ポルトガル語では「Coincidência」、中国語では「偶然的一致」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

ケータイ刑事 銭形舞 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: TBS
  • メディア: DVD

誘拐 (ちくま文庫)

誘拐 (ちくま文庫)

  • 作者: 本田 靖春
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2005/10/05
  • メディア: 文庫
誘拐 (ハヤカワミテリ文庫―スペンサー・シリーズ)

誘拐 (ハヤカワミテリ文庫―スペンサー・シリーズ)

  • 作者: ロバート・B. パーカー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1989/02
  • メディア: 文庫
大誘拐 RAINBOW KIDS [DVD]

大誘拐 RAINBOW KIDS [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: DVD
二重誘拐 [DVD]

二重誘拐 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
  • メディア: DVD
天国と地獄 [Blu-ray]

天国と地獄 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: Blu-ray
天国と地獄 [DVD]

天国と地獄 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: DVD
美肌の常識一網打尽―読むだけでキレイになる42のヒント

美肌の常識一網打尽―読むだけでキレイになる42のヒント

  • 作者: 岸 紅子
  • 出版社/メーカー: 大和出版
  • 発売日: 2007/06
  • メディア: 単行本
火盗改特命同心 一網打尽 (静山社文庫)

火盗改特命同心 一網打尽 (静山社文庫)

  • 作者: 大谷 羊太郎
  • 出版社/メーカー: 静山社
  • 発売日: 2011/05/10
  • メディア: 文庫
不良番長 一網打尽 [DVD]

不良番長 一網打尽 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東映ビデオ
  • メディア: DVD
本当にあった嘘のような話―「偶然の一致」のミステリーを探る

本当にあった嘘のような話―「偶然の一致」のミステリーを探る

  • 作者: マーティン プリマー
  • 出版社/メーカー: アスペクト
  • 発売日: 2004/08
  • メディア: 単行本
偶然の一致はなぜ起こるのか―驚くべき神秘現象の謎を解き証かす (KAWADE夢新書)

偶然の一致はなぜ起こるのか―驚くべき神秘現象の謎を解き証かす (KAWADE夢新書)

  • 作者: 定方 昭夫
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1999/11
  • メディア: 新書
科学では説明できない奇妙な話 偶然の一致篇 (KAWADE夢文庫)

科学では説明できない奇妙な話 偶然の一致篇 (KAWADE夢文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2002/10
  • メディア: 文庫
歴史上の信じられない「偶然の一致」 (廣済堂文庫)

歴史上の信じられない「偶然の一致」 (廣済堂文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 廣済堂出版
  • 発売日: 2005/10
  • メディア: 文庫

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。