BYRDS『MR. TAMBOURINE MAN』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1965年に発表された彼らの1st.アルバムである。結果的に彼らのアルバムとしては最大のヒットを記録したアルバムとなった。「フォークロック」と呼ばれるジャンルを確立させた彼らの記念すべきアルバムでもある。チャート成績は、アメリカではBillboardで6位、イギリスでは7位を記録している。
収録曲は、オリジナル盤では全12曲であったが、1996年に再発されたときに6曲のボーナス・トラックが追加されて、全18曲になった。収録曲は以下の通りである。『Mr. Tambourine Man』『I'll Feel A Whole Lot Better』『Spanish Harlem Incident』『You Won't Have To Cry』『Here Without You』『Bells Of Rhymney』『All I Really Want To Do』『I Knew I'd Want You』『It's No Use』『Don't Doubt Yourself Babe』『Chimes Of Freedom』『We'll Meet Again』。(以下、ボーナス・トラック)『She Has A Way』『I'll Feel A Whole Lot Better(Alternate Version)』『It's No Use(Alternate Version)』『You Won't Have To Cry(Alternate Version)』『All I Really Want To Do(Single Version)』『You And Me(Instrumental)』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングル(デビュー・シングルでは無い)の『Mr. Tambourine Man』はBOB DYLANのカヴァー曲であるが、これが大ヒットになって、1週だけだったとはいうもののBillboardで1位を獲得し、1965年の年間シングル・チャートでも25位にランクインしている。また、イギリスでも堂々の1位を獲得している。2nd.シングルの『All I Really Want To Do』はアメリカでは40位、イギリスでは4位を記録している。
お薦め曲は、ヒットを記録した『Mr. Tambourine Man』と『All I Really Want To Do』、更に『I'll Feel A Whole Lot Better』『You Won't Have To Cry』『It's No Use』『Chimes Of Freedom』という所をピックアップしておく。
綺麗なコーラスワークと、トラディショナルなスタイルのフォークロックというスタイルは'60's中盤から終盤に欠けて、ちょっとしたブームとなるが、そのムーブメントに大きく関わったのが彼らである。全体的にとても聴きやすいサウンドであって、そこがまた魅力でもある。
また、'60'sらしい独特の味があるそのサウンド世界も、現在には無い独特の魅力を放っていて、色褪せていない。ということで、優しいサウンドに接しておくというのも宜しいかと...
ミスター・タンブリン・マン(紙ジャケット仕様)【2012年1月23日・再プレス盤】
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Sony Music Direct
- 発売日: 2012/01/23
- メディア: CD
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