「BLACK RAINBOW」 [映画(洋画)]
表題の作品は1989年のアメリカ映画「ブラック・レインボウ」である。日本では1990年6月に劇場公開されている。霊媒師が活躍するサイキック・ミステリー作品である。
作品データを記しておくと、時間は103分、監督と脚本はマイク・ホッジス、撮影はジェリー・フィッシャー、音楽はジョン・スコットである。そして出演は、ロザンナ・アークエット、トム・ハルス、ジェイソン・ロバーズ、ロン・ローゼンタール、マーク・ジョイ、ジョン・ベネス、たちである。
19世紀に世界に君臨した霊媒師の血を引くマーサ・トラヴィスは、全米を巡回する霊媒師として活動していた。ある日、彼女は、訪れた土地で、その血で起きるであろう殺人事件とそのハンにんんの姿を予知した。それからまもなく、彼女の見たことが現実の事件として起こった。そして、それ以来、彼女や、彼女と同行しているジャーナリスト・ゲイリーの父やゲイリーたちは、事件の起こった町の実力者・サイラスにマークされる。そして、殺し屋のハーレイを雇い、支配下にあるワインバーグ警部を使って、マーサの命を狙う。何とかして窮地を脱したマーサは別の土地に移るが、今度はその町にある工場の火事による多くの焼死事件を予言した。まもなくこれも現実のものになり、自分の能力に怖くなったマーサは情緒不安になっていく。アル中でもあるウォルターも、マーサと関係を持ったゲイリーも、そんなマーサの心を開くことは出来なかった。そんな中、マーサはウォルターの死を予言し、ショックで失神してしまった。その頃、ホテルにいたウォルターはサイラスが雇った殺し屋によって殺されていた。ゲイリーが駆けつけたものの、遅かった。ゲイリーはマーサの元に戻ってくるが、マーサは姿を消していた。それ以後、ゲイリーはマーサの行方を捜し回っていた。壮年が流れ、ようやくマーサを見つけ出したゲイリーは写真を撮ったが、それを現像すると、マーサの姿は写真には無かった...
サスペンスということではそこそこであるが、ミステリーじみた結末といい、随所に見られるサイキックな雰囲気はなかなか面白い所である。また、R・アークエットの雰囲気がミステリアスでとても良い感じである。作品の雰囲気に溶け込むと、たっぷりと楽しめる作品である。
ただ、かつてはLDでリリースされていたが、日本ではDVD化されていないなど、見ようとすればちょっと苦労する作品の一つであるのが残念なところである。
↓ビデオです。
Black Rainbow / Movie [VHS] [Import]
- 出版社/メーカー: Starz / Anchor Bay
- メディア: VHS
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