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「BUCK AND THE PREACHER」 [映画(洋画)]

表題の作品は1971年のアメリカ映画「ブラック・ライダー」である。日本での劇場公開は1972年6月であった。黒人俳優として初めてアカデミー主演賞を受賞したS・ポワチエの初監督作品でもある作品である。南北戦争直後のテキサスを舞台にして、そこにやってきた黒人移住者を主役にした苦難の開拓物語である。

作品データを記しておくと、時間は102分、原案はドレイク・ウォーカーとアーネスト・キノイの2人、監督はシドニー・ポワチエ、脚本はアーネスト・キノイ、撮影はアレックス・フィリップス・Jr.、音楽はベニー・カーターである。そして出演は、シドニー・ポワチエ、ハリー・ベラフォンテ、ニタ・タルボット、ルビー・ディー、デニー・ミラー、ジョン・ケリー、キャメロン・ミッチェル、たちである。

南北戦争が終り、新しい時代がやってきたアメリカ。奴隷制度は廃止されたものの、人種差別は根強く残っていて、南部から西部に移住する黒人たちはそれに悩まされる。そんな幌馬車隊の人たちの心の支えになったのは黒人ガイドであり、元北軍騎兵隊軍曹のバックだった。黒人移住者を目の仇にする白人たちは何処にでもいた。その中でも、ディシェイをリーダーとする一味はやりたい限りのことを行っていて、黒人が居る幌馬車隊を襲って荒らしまくっていた。また、久しぶりに我が家に戻るバックも標的にされる。何とか窮地を脱したバックは砂漠で人影を見ると、自分の馬と交換する形で男の馬を盗んでいった。男はミシシッピーからやってきたルサフォード牧師だったが、逃げ芦間早いバックを追うことは出来なかった。バックはディシェイ一味に追われているという幌馬車隊に同行して町を出るが、それと入れ違うように、バックの馬を連れたルサフォード新譜が町に到着した。馬を見た一味は、ルサフォードに対してバックの居所を教えれば500ドル渡す、と持ちかけた。美味しい話に乗ったルサフォードは、ふらりと紛れ込んだ幌馬車隊にバックがいたことから、ルサフォードはバックを追っていく。が、その後、バックの行いを知り、2人は親しくなる。通行税の処理を行って幌馬車隊に戻って来たバックは、隊がディシェイ一味の襲撃を受けて、金を奪われ、何人かが殺されていたのを目にした。で、バックとルサフォードは一味を追って行き、町の酒場に追いつめた。そしてディシェイから金を取り返すが、既に半分以上は無くなっていた。その後、バックたちは、残党から追われる。が、インディアンが2人に加勢して、助けてくれた。更に、援軍が到着し、残党は闘争していった。数日後、幌馬車隊は移住の目的地に到着し、バックを含めて蘇家ぞれが新しい生活に入り、バックは自由を求めて旅立って行った。

ドラマとしては社会問題を取り上げた重厚なものになっており、娯楽作品としては西部劇として見せ場を心得たアクションで楽しませてくれる。ということで、重くなりがちなテーマの作品であるが、上手く消化している作品となっている。また、西部劇ではインディアンは悪役と言うのが定番であるが、本作ではそういう定番を覆す設定となっているのも上手いところである。

が、そういう所が本作を「異色の西部劇」ということにしてしまっているが、十分楽しめる作品でもあるだけに、見ておきたい作品の一つである。

 

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