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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その247) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「大蛇」です。(「大蛇」でなくて「蛇」ということでも構わないのだが、両作ともそれなりの大きさの蛇が登場しているので、「大蛇」と言うことにしました。)で、取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・1st.7話」、「007」からは「ムーンレイカー」です。

ケータイ刑事」:「・1st.7話」。「金は天下の回り物!? ~福沢U吉誘拐事件」という物語。この物語の本放送は2004/11/14であったが、この年の11/1から、千円、五千円、一万円の各紙幣が「E号券」と呼ばれるもの(肖像画は順に、野口英世、樋口一葉、福沢諭吉である。)が登場したということで、その新札をネタにした物語である。尚、二千円紙幣は2000/7/19に発行されたが、2004年にはそのままであって、D号券が現行ののである。

財務省のお札向上委員会委員長の福沢U吉が誘拐されたと言うことで、ちゃんと高村さんは財務省へ。脅迫状が届き、福沢本人の助けを求める声と身代金の要求の電話があり、取引場所はFAXで連絡してきた。5分で1億円の身代金が用意された。(発行されたばかりの1万円・E号券ででした。)E号券を初めて見たという高村さんは、1枚抜き取り、自分の財布にあった1万円札(D号券です。)と交換していた。(これが後に事件を解くポイントにもなる。)

また、犯人からの指定もあって、樋口一代(言うまでも無く、「樋口一葉」をもじった名前です。)が身代金を届けることになり、ちゃんと高村さんはその後をしっかりとつけていった。で、樋口は地図の指定に従ってペットショップに入っていった。やがて、その店内から樋口の悲鳴が轟き、ちゃんと高村さんが駆けつける。すると、金属棒が転がっていて、樋口と福沢が倒れていて、更にからになったジェラルミンケースが落ちていた。樋口は無事だったが福沢は既に死んでいた。

で、誘拐殺人事件としてちゃんたちは捜査を進めていく。福沢は紐状の何かによって首を絞められて殺されたことが分かるが、現場に紐状の物は何も無かった。ペットショップの店長が疑われるが、事件には無関係ということが分かる。ちゃんは、身代金の中身だけが消えていることに疑問を持ち、樋口に事情を聴く。樋口は、覆面をしていた犯人に、鉄パイプのような物で殴られたと証言した。

再び事件現場のペットショップに来たちゃんと高村さん。高村さんが、水槽の蛇が動かないことから、ちゃんは暖房が切られていることに気づき、冷蔵庫を調べると「謎は解けたよ、ワトソンくん」。また、高村さんは、お腹の辺りがやたらと膨らんでいる「凄いデカい蛇」を発見した。

ちゃんは、関係者(=容疑者)を集め、事件の説明を開始する。福沢の誘拐は狂言誘拐で、共犯者が裏切り、福沢を殺害したと語り、絞殺の様子から犯人は左利きであり、樋口の証言がおかしいこと、また、樋口の怪我の場所は左利きの犯人に殴られた物では無かったこと、更にこの中で左利きは樋口だけということで、樋口が犯人と語った。それを否定する樋口は、福沢を殺した凶器を尋ねる。これに「蛇」とちゃんは語った。しかし、そこにいた蛇は毒蛇であり、そんな物を使おうとしたら、自分が噛まれて死ぬ、と口にした。が、ちゃんは、「よくご存知ですね。あのヘビに猛毒があったと...」と語り、更に、蛇はある一定温度以下になると冬眠して動かなくなり、そうすれば毒蛇も凶器に変わると説明した。更に、福沢の首の痕と蛇の痕は一致、冷蔵庫にあったチーズからその蛇の毒を検出したことが告げられた。樋口は1億円の行方を尋ねるが、「1億円は蛇さんたちのお腹の中に隠した」と語る。そして、高村さんが発見した凄いデカイ蛇のお腹からE号券の1万円札、更に1枚だけD号券の1万円札が発見され、それが可能だったのは樋口しかいない、ということを説明すると、樋口も観念した。

1億円の札束となると、1万枚の1万円札となり、積み重ねると1mにも達する。それだけの札束を丸呑み出来る蛇となると、当然のことながら、ある程度大きい蛇、則ち「大蛇」ということになる。また、蛇を使って絞殺しようとした所も凄い発想の物語でした。

007」:「ムーンレイカー」。1979年のシリーズ第11作であって、3代目ボンドの第4作である。シリーズ第11作は、当初は「ユア・アイズ・オンリー」の予定であって、これは第10作「私を愛したスパイ」のエンドロールからも確認できることである。が、「スターウォーズ」のヒットによって世界的にSF映画の大ブームが到来したことで、予定を変更して製作されることになった作品である。

大富豪のドラックスは、優秀な人材だけを一旦地球外の宇宙ステーションに避難させ、その間に神経毒を地球にばらまき、地球人類を滅亡させて、選ばれた人間だけによる新しい世界を築くという計画を立て、その計画を進めていた。

宇宙に非難するために使用するスペースシャトルを調達するが、用意したスペースとゃ執るに不具合が出たことから、NASAがイギリスに貸したスペースシャトルを強奪した。更に、使用する毒はアマゾンの雨林地帯で発見された珍しい種類の蘭から作った毒だった。その蘭に毒性があることは、この蘭を崇拝していたインディオが絶滅したことから調査をしていて分かったことであった。この蘭の花粉は不妊症を引き起こしたのだった。また、遺伝子を調べて、人間のみを殺傷することが出来る毒が開発された。更に、その毒はベネチアのベニーグラスというガラス会社の工場に設けられた秘密研究所で製造されていた。

準備は着々と進み、まもなくドラックスたちは宇宙に避難し、神経毒を地球にばらまく最終段階が実行されようという段階に成る。ドラックスの秘密基地はアマゾンのジャングルの中にある古代の寺院の内部にあり、寺院を偽装していた。ボンドはベニーグラス社から南米に繋がることを調べ上げ、リオに入る。更に、珍種の蘭からアマゾンにヒントがあることが分かり、アマゾンに入る。そんなボンドを消すために、ドラックスに雇われた殺し屋・ジョーズが立ちはだかる。ボンドとはアマゾン川でのボート・チェイスを繰り広げるが、川の流れが速くなり、目の前に滝があることが分かる。ボンドはハンググライダーでボートから脱出したが、ジョーズのモーターボートは、ジョーズの怪力でハンドルが壊れてしまい、操縦できなくなって、滝壺に落ちてしまった。(が、これで死ぬようなジョーズでは無い。)

ボンドはやがて、ドラックスの秘密基地のある寺院に辿り着いた。そんなボンドを白装束の女たちが出迎えた。そしてボンドはドラックスの秘密基地に入っていく。が、そこにはアマゾンの環境を再現した施設でもあって、熱帯ジャングルを再現した場所には、人工池が作られていて、その中には体長が10mにもたっするような巨大なアナコンダ(大蛇)が飼育されていた。(アナコンダは、計画を進める上で役立たずとなった人員を始末するためにも使われていた。)ボンドは女たちに案内されて、その人工池の上に掛かっている橋を通るが、その時、橋が落ち、ボンドは人工池の中に落ちてしまう。そうなると、巨大アナコンダがボンドを襲ってきた。アナコンダは、ボンドの身体に巻き付き、ボンドを水中で絞め殺そうとする。が、ボンドはCIAの支給品である毒針(ボンドガールのグッドヘッド博士の所有物を持っていた。)が仕込まれたボールペンをアナコンダに突き刺し、アナコンダに毒を注入して倒した。そして人工池から脱出した。

しかし、今度はドラックスが立ちはだかることになる。(最終的には、その窮地も脱し、宇宙に避難するスペースシャトルの1台のパイロットとすり替わり、ボンドガールのグッドヘッド博士と共に宇宙にドラックスを追う。そして、秘密の宇宙ステーションでドラックスを倒し、地球人類の窮地を救った。)

共通点は、巨大な蛇が登場し、それで人を絞め殺そうとしたこと(「ケータイ刑事」では絞殺の道具として利用され、「007」では蛇自身が絞め殺そうとした。)、その時に毒が関係しているが、毒で人を殺そうとしていないところである。(「毒」と「蛇」と来て、毒殺でないという変化球的な発想が同じである。)

一方、相違点としては、「ケータイ刑事」では蛇を使って人が殺されているが、「007」では蛇を使っては人が殺されていないということ、また「ケータイ刑事」ではその蛇は冬眠させられたが生きているが、「007」ではその蛇は殺されたため生きていないということである。また、「ケータイ刑事」では蛇を使った殺しの現場にはも犯人と被害者しかいなかったが、「007」ではドラックス配下の大勢の人間たちがその様子を見ていたということも違っている。

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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