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「BLIND DATE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1987年のアメリカ映画「ブラインド・デート」である。日本での劇場公開は1987年10月であった。「ナインハーフ」でブレイクしたK・ベイシンガーと、「ダイ・ハード」でブレイクすることになるブレイク前のB・ウィリスの顔合わせ、更に多数のコメディを作ってきたB・エドワーズ監督に音楽のH・マンシーニという豪華な顔ぶれが集まったが、残念な内容だったコメディ作品である。

作品データを記しておくと、時間は95分、監督はブレイク・エドワーズ、脚本はデイル・ローナー、撮影はハリー・ストラドリング・Jr.、音楽はヘンリー・マンシーニである。そして出演は、キム・ベイシンガー、ブルース・ウィリス、ジョン・ラロクエット、ウィリアム・ダニエルズ、ジョージ・コー、マーク・ブルーム、フィル・ハートマン、ステファニー・ファラシー、アリス・ハーソン、グラハム・スターク、ジョイス・ヴァン・パッテン、サブ・シモノ、モノ・ヤシマ、スタンリー・ジョーダン、たちである。

金融会社に勤めるウォルターは仕事一筋で彼女すらいなかった。ある日、彼は、取引先の接待で、女性同伴をしなければならなくなり、兄嫁に相談して、従姉妹のナディアを紹介して貰った。ただ、「彼女に酒を飲ませないこと」と強く注意された。で、ナディアと対面したウォルターは、ナディアの美しさに有頂天になり、兄嫁の忠告を忘れてナディアに酒を飲ませてしまった。すると、ナディアの人格が変わり、ディプキス攻めとなってしまう。自体が今一つの見込めないウォルターだったが、取引先との接待に行かなければならず、ナディアと共に、接待場所の高級レストランに向かった。が、酒が入っていたナディアは、取引先の社長に絡み、大騒ぎとなってしまって、商談はご破算になり、怒った社長は、ウォルターはクビを言い渡した。更に、ウォルターの不幸は続き、その場から飛び出したナディアを追ってディスコに入ったウォルターは、ナディアの元彼というデイヴィッドに遭遇し、未練タラタラのデイヴィッドは大暴れ、更にウォルターの車は町の不良たちに盗まれて解体されてしまった。ウォルターはやけくそになって、ナディアの友人のパーティに乱入して亜腫れ、警察に逮捕されてしまった。そうなると、ナディアも負い目を感じ、デイヴィッドに結婚を条件にしてウォルターの弁護を依頼した。そしてウォルターの裁判が始まるが、裁判長はなんとデイヴィッドの父のベドフォード裁判長だった。ウォルターと裁判長の裏取引で、ウォルターは無罪になるが、ナディアに惚れてしまったウォルターは、デイヴィッドの結婚を何としても止めたかった。で、結婚式の前夜に、デイヴィッドの屋敷にウォルターは忍び込み、ある細工をした。結婚式当日、ナディアはウォルターから送られたチョコレートを口にしてから式に臨むが、そのチョコにはたっぷりと酒が入っていて、ナディアの酒癖が出て、荒れ始める。そして、結婚に至った経緯を暴露し、出席者たちを唖然とさせた。そして飛び出してきたウォルターの元に飛び込んでいった。

主人公のウォルターからするとハッピーエンドということで「めでたしめでたし」と言うことになるが、コメディということでは今一つ歯車がずれている。それなりに笑わせてくれるのだが、酒で人格が変わるというアイデアは、古くからあるもので、コメディ作品では横道すぎるモノの一つで、古典ネタである。そこに一ひねりあれば面白いのだが、ストレートすぎるドタバタということではつまらない。また、K・ベイシンガーにしてもB・ウィリスにしても、結果論であるが、次作で輝くことになるが、その前に逆に不調といった感じを出してしまったようである。これはB・エドワーズ監督にも当てはまり、主要キャスト、スタッフが全て悪い巡り合わせになった様である。→当時「天中殺殺」と言う言葉が流行ったこともあるが、正に「天中殺」に填まったコメディと言ったら良いですね。

まあ、B級コメディと捉えれば、それなりに楽しめる作品ということで...(DVD化されないのも当然と言った作品ですが...)

 

↓ビデオです。

ブラインド・デート

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
  • メディア: VHS


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