BLOW MONKEYS『LIMPING FOR A GENERATION』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1984年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。彼らは1986年の2nd.アルバムでブレイクするのだが、本アルバムは当時は全く鳴かず飛ばずという状態であった。(後にブレイクしてから再評価されることになった。)チャートインも果たしていないが、初期の彼らのサウンドはブルースをベースにしながら、アコースティック系のものであって、'80'sサウンドと言うよりも'70's(前半)ということを感じさせるサウンドであったが、Dr. ROBERTの独特の世界が見事に構築されているアルバムである。
収録曲は以下の全10曲である。『He's Shedding Skin』『Wildflower』『Atomic Lullaby』『Fat Cat Belusha』『Go Public』『Professor Supercool』『Man From Russia』『Waiting For Mr. Moonlight』『Limping For A Generation』『Trashtown Incident』。
この中からシングル・カットされたのは4曲である。リリース順に『Go Public』『Man From Russia』『Atomic Lullaby』『Wildflower』であるが、特にヒットを記録することはなかった。
お薦め曲は、シングル曲である『Go Public』『Man From Russia』『Wildflower』、それ以外からは『Waiting For Mr. Moonlight』とアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Limping For A Generation』をピックアップしておく。
サウンドの方は、ブレイクした後の彼らとは経路が少し違っていて、アコースティック系のサウンドで、おとなしい感じのするサウンドである。当時としては「'80's」という新しい時代に向けて派手なサウンドが好まれていたが、そういう時代に自分の独自のスタイルを貫いたDr. ROBERTの個性もまた面白い所である。
ヒットのということからは無縁だったアルバムであるが、こういうアルバムの後で、彼らは次々とサウンドを変えていくが、それがまた流行りのサウンドの追従でないというのも彼ららしいところである。いずれにしても、個性豊かで'80'sらしさのあるユニークなアルバムであるので、聴いておきたい所である。
リンピング・フォー・ア・ジェネレイション(紙ジャケット仕様)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 2008/08/20
- メディア: CD
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