「BLUEBEARD'S EIGHTH WIFE」 [映画(洋画)]
表題の作品は1938年のアメリカ映画「青髭八人目の妻」である。日本では1939年5月に劇場公開されている。若いB・ワイルダーが脚本に参加していること、及び若いD・ニーヴンが出演していることなど、今となっては実に貴重な作品として知られているハートフルなコメディ作品である。(主役コンビに関しては冴えないという評価がありますが...)
作品データを記しておくと、時間は80分、白黒作品である。原作はアルフレッド・サヴォアール、製作と監督はエルンスト・ルビッチ、脚本はチャールズ・ブラケットとビリー・ワイルダーの2人、撮影はレオ・トーヴァー、音楽はウェルナー・リヒャルト・ハイマンである。そして出演は、クローデット・コルベール、ゲイリー・クーパー、デヴィッド・ニーヴン、エドワード・エヴェレット・ホートン、エリザベス・パターソン、ハーマン・ビング、たちである。
フランス・リヴィエラ。アメリカの大富豪・マイケル・ブランドンはデパートで、パジャマの上だけを買いたいと店員と押し問答をしていた。そんな所に、パジャマの下だけを貰う、と言って現れたのが、貧乏貴族の娘・ニコルだった。そんなニコルにマイケルは一目惚れしてしまう。で、もうアタックをするマイケル。が、ニコルは彼に、ルイ14世が使ったというバスタブを売りつけようとしていたロワゼールの娘だった。何だかんだで、マイケルとニコルの婚約が決まり、式の当日がやってきた。が、今度はマイケルに7回の結婚歴があることが判明し、ニコルの怒りは爆発し、離婚する際の慰謝料は10万ドルということを条件として式を挙げ、2人は夫婦になった。が、こんな2人の結婚生活はうまく行くはずがなく、ニコルはマイケルを相手にしなかった。そのことからマイケルには新郎が溜まっていき、業を煮やした彼は、あることを思いついたが...
ラブコメということでは完全な古典ということになるが、こういう物語は昔も今もあるものである。展開は製作当時の時代を映しているが、男女の間のやりとりはそう大きく変わるものでもなく、笑いの種類も大きく異なるというものでも無い。また、D・ニーヴンやE・ホートンという脇を固めるキャストが面白く、持ち味を発揮している。製作から70年以上が経過しているが、現在でも十分に笑って楽しむことが出来る作品である。
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