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ケータイ刑事銭形舞12話[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]

銭形舞」の第12話「金利・手数料は当方が負担します! ~通販番組殺人事件」の「裏ネタ編」の再増補の3回目となる今回は、実演しているところで出てきたものである「羊羹」について、「鰹節」について、ちゃんの再現実験で使われた「わさび」について、「辛子」について記します。尚、「羊羹」「鰹節」「辛子」は「・12話[裏ネタ編]PART 4」で、「わさび」は「・17話(2nd.4話)[裏ネタ編]PART 8」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBSでの再放送時に記した改訂版)は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2008/6/28、2009/10/19,21,24付です。)

羊羹」:和菓子の一つであって、棹ものと呼ばれるものの一つである。基本的には、小豆を使った餡を寒天で固めた菓子である。主に、小麦粉をまぜて蒸し固めた「蒸し羊羹」、煮溶かした寒天を用いて固めた「水羊羹」、練り固めた「練り羊羹」がある。棹ものであるため、数える時は「1棹」「2棹」…、と数える。(数えるときの単位は「棹」であって、「本」や「個」ではない。)

元々は中国の料理であって、羊の羹(あつもの)であった。日本に入ってきたのは鎌倉時代から室町時代であって、禅僧が日本に持ち込んだものである。しかし、禅宗では肉食が戒律で禁じられていたこともあって、ヒツジの肉を小豆に変えて作られ、それが原形となった。また、甘みを付けるために甘葛が使われていた。尚、この時の羊羹は小麦粉を混ぜて作った蒸し羊羹であった。(更に、小豆を他の穀物に変えたものが「ういろう」となり、芋を用いたものが「芋羊羹」として誕生している。)

また、当時は貴重品であった砂糖を使ったものもあったが、これは高級品であった。やがて、江戸時代になって、砂糖(黒砂糖)が普及するようになると、砂糖を用いたものが一般的になって、甘葛は使われなくなった。

また、安土桃山時代には、寒天に小豆で作った餡を混ぜて、それを練り固めた「練り羊羹」が誕生している。更に、幕末になると、寒天を減らして水分を多くした「水羊羹」が生まれ、現在に至る3種類の羊羹が揃ったことになる。

基本は小豆を使ったものであるが、日本各地ではその土地の名産品を餡に混ぜた羊羹も生まれている。(例えば、栗羊羹、柿羊羹、ユリ羊羹など。)また、20世紀になってからは、果物を混ぜた羊羹も生まれている。現代では、砂糖を減らして甘みを抑えた羊羹も作られている。

以前は英語で「Sweet Bean Jelly」と言っていたが、和菓子が世界的に知られるようになったとから、現在では英語をはじめ殆どの言語で日本語をローマ字表記とした「Yokan」というようになっている。また、中国語では「羊羹」と言う。

鰹節」:カツオ(鰹)から作った保存食品である。だし汁を取るのに使用されたり、削ったものを他の食品に掛けて一緒に食べるのに使われる。

何種類かの鰹節があるが、基本は鰹の肉を茹で、それを乾燥させたものである。(製造工程の違いによって、異なるものになる。)茹でて乾燥させたものを「なまり節」、なまり節を燻製処理した「荒節」、荒節にカビを付けて水分を抜き、更に熟成させた「枯節」がある。また、最初に大きい鰹の肉を3枚におろし、更に二つ割りにするという処理を行うが、背側を「雄節」、腹側を「雌節」と呼び、小さい鰹を腹と背に割らずに二つ割りにしたものを「亀節」と言う。これらはある程度の大きさの固まりであるが、それほ薄く削ったものを「削り節」と言う。

荒節を削ったものをだし汁を取るのに利用するのが一般的であるが、高級料亭などでは「枯節」を削ったものをだし汁を取るのに使用しているところもある。

また、削り節を佃煮にしたり、醤油であえたものは「おかか」と呼ばれていて、おにぎりの具として古くから利用されているものである。

鰹節の歴史は古く、歴史は5世紀頃まで遡る。それ以前の縄文時代から、日本では鰹を食用としていた記録がある。(縄文時代の遺跡から出土している。但し、当時は鰹節に加工しておらず、魚の鰹を食していただけである。)鰹節のように鰹を加工して干したもの(干し鰹)が飛鳥時代には献納されていた記録がある。その後、室町時代になると、削り節が存在していたことが分かっている。(但し、今で言うなまり節である。)

荒節以降の鰹節は、江戸時代になってから登場している。まずは燻製方法が発明され、それによって荒節が登場した。また、土佐藩では鰹節にカビが生えることに悩まされていたが、そのカビを利用して乾燥させる方法が考案されて、枯節が登場した。(どうしても生えてしまうカビを逆に利用することで、これが味がよいとされて、高級品を生み出すことになった。→何が幸いするのか分からないものですね。)

以前は英語で「Dried Bonito」、ドイツ語では「Getrockneter Bonito」、フランス語では「Bonito Séché」、イタリア語では「Bonito Essiccato」、スペイン語では「Bonito Seco」、ポルトガル語では「Bonito Secado」、と言っていたが、近年では日本食の浸透によって、日本語をローマ字表記した「Katsuobushi」という言い方が一般的になっている。また、中国語では「乾製鰹魚」と言う。

わさび」:漢字で表記すると「山葵」と記す。アブラナ科の多年草で、日本が原産のものであり、ほぼ日本全土に分布している。食用となるものであって、古くから和食の香辛料として利用されているものである。渓流のほとり等に自生するが、食用利用されると言うことで、その多くが栽培されている。(野性のものも食用にされているが、水質の良い場所で育ったものに限られる。)

また、殺菌効果を持っていることから薬草としても使用されている草の一つでもある。(寿司にわさびを使うのは、魚の生身を使っているだけに、殺菌効果を利用しているものである。そのため、「サビ抜き」の握り寿司よりは「さびあり」のにぎり寿司の方が(目の前で握られた寿司でない場合は)安心できると言うことになる。)特に香辛料としては、日本食が世界でも浸透したこともあって、「Wasabi」という香辛料として知られるようになっている。

植物の山葵は、地下茎を持っていて、肥厚した円柱の形をしている。そして、この地下茎が香辛料として食用となる部分である。地上にある葉っぱはハート型をしていて、この部分も食用となる。花は白い色をしていて、4弁の小さなものが春になると咲く。

奈良時代には既に薬草としての利用があり、室町時代には薬味としての利用されていた。が、この時は自生しているものを利用するという形であったため、貴重品であった。江戸時代になってから静岡で栽培されるようになり、広く普及するようになり、寿司や蕎麦の薬味として一般的なものとして普及するようになった。

また、西洋では、東ヨーロッパが原産である「西洋山葵(セイヨウワサビ)」(または「ホースラディッシュ」とも言う。)が香辛料として用いられていて、ねりわさびや粉末わさびの原料として使用されている。日本にも明治時代に入ってきていて、こちらもわさびの原料として利用されている。

俳句の世界では、「わさび」「山葵」「土山葵「葉山葵」「山葵田」「山葵沢」などは全て春の季語である。また植物の「山葵」は、学名では英語を始め殆どの言語で「Wasabia Japonica」と言い、香辛料としての「わさび」英語を始め殆どの言語で日本語をローマ字表記にした「Wasabi」と言い、中国語では「山葵」と言う。

辛子」:「芥子」と表記されることもある。アブラナ科の一年草または二年草であるカラシナの種子から作られる香辛料のことである。尚、これには和辛子と洋辛子あって、日本では洋辛子のことを「マスタード」、和辛子のことを「辛子」と呼んで区別するのが一般的である。

カラシナは中央アジア原産であり、日本には奈良時代末期から平安時代初期に中国を経由して入ってきたものである。食用としても利用されていて、ザーサイ(これはカラシナの変種であり、仲間である。)はその一例であるが、日本では漬け物に加工されることが多い。また、種子は香辛料である辛子になる。尚、「芥子」と表記されることもあるが、「芥子」の元々の意味はカラシナの種子のことである。(「芥」は植物のカラシナを意味している。)尚、「カラシナ」「芥子菜」「芥菜」は全て春の季語である。

「辛子」と呼ばれる香辛料は、「和辛子」と「洋辛子」があるが、和辛子は種子の粒のままであって、すり潰して使用する。(水分を加えることで香と辛味が出る。)洋辛子は種子をすり潰した粉末に酢や水、小麦粉などを混ぜて練ったものである。また、カラシナの近縁の黒辛子、白辛子の種子を使うことが多い。また、マスタードとして販売されているものの中には、練り合わせるときに甘みを加えたり、加熱して辛味を抑えたものもある。

歴史は古く、洋辛子は中央アジアから広がり、古代エジプトやギリシャ、古代中国などの王国で既に利用されていた。エジプトでは種子を挽いて利用していて、ギリシャではすり潰して使用していた。これがローマに伝わり、蜂蜜や酢を使って練って利用されていた。また、薬用として湿布薬としての利用もされていた。

但し、香辛料として広く普及するようになったのは18世紀になってからで、油を絞ってから粉末にする製法が発明されてからであり、それ以前は主に王侯貴族のもの、または薬用としての利用であった。

日本では奈良時代末期に入ってきたが、当初はカラシナの葉を薬味として利用していた。種子を利用するようになったのは室町時代になってからのことである。

英語では「Mastard」、ドイツ語では「Senf」、フランス語では「Moutarde」、イタリア語では「Senape」、スペイン語では「Mostaza」、ポルトガル語では「Mostarda」、中国語では「芥末」と言う。

 

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