BLUE ÖYSTER CULT『CULTOSAURUS ERECTUS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1980年に発表された彼らの7枚目のアルバムである。アメリカのHR/HMバンドの祖となるバンドの一つとして知られている彼らであるが、本アルバムはそんな彼らのアルバムの中で、イギリスで最もチャート成績/セールスの良かったアルバムである。(アメリカでは別のアルバムですが...)チャート成績は、アメリカでは最高位34位、イギリスでは最高位12位、カナダでは最高位77位を記録している。
収録曲は以下の全9曲である。『Black Blade』『Monsters』『Divine Wind』『Deadline』『The Marshall Plan』『Hungry Boys』『Fallen Angel』『Lips In The Hills』『Unknown Tongue』。
この中からシングル・カットされたのは3曲であるが、1st.シングルは『Here's Johnny (The Marshall Plan)』というタイトルでシングル・カットされている。そして2nd.シングルが『Fallen Angel』、3rd.シングルが『Deadline』であった。尚、3曲ともチャートインを記録していない。
お薦め曲は、シングル曲の『The Marshall Plan』『Fallen Angel』『Deadline』と、『Black Blade』及び『Monsters』をピックアップしておく。
プロデューサにMARTIN BIRCHを迎え、ブラックサバスを意識した方向で製作された本アルバムはポップな方向に向いていた彼らのサウンドを再びハードな路線に戻すことになった。また、そのサウンドはイギリスで大きく評価されてヒットすることになった。当時は、アメリカではまだハードロックが市民権を得ていない状態であったが、イギリスでヒットしたことが、アメリカでもようやくHR/HMが浸透していくことに繋がることになるのである。ということで、USのバンドである彼らにしても、また、アメリカに於けるHRに於いても、重要な位置づけとなるアルバムであるだけに、HR/HMファンであれば聴いておくべきアルバムの一つである。('80's中盤にアメリカで市民権を得た後のHR/HMよりもハードなロックである。)
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