ケータイ刑事銭形舞12話[裏ネタ編]PART 8 [ケータイ刑事]
「銭形舞」の第12話「金利・手数料は当方が負担します! ~通販番組殺人事件」の「裏ネタ編」の再増補の4回目となる今回は、被害者はこれで運ばれていったことから「担架」について、「救急車」について、鑑識の二朗が口にした「注射器」について、舞ちゃんがそれに疑問を持ったときに口にした「ピンポイント」について記します。尚、「担架」は「結・9話[裏ネタ編]PART 1」で、「救急車」は「雷・8話[裏ネタ編]PART 6」で、「注射器」は「海・3話[裏ネタ編]PART 4」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(MBSでの再放送時に記した改訂版)は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語に対する過去に記した裏ネタ編は2008/6/28、2009/10/19,21,24付です。)
「担架」:病人や動けない状態の怪我人などを搬送するための道具である。2本の棒の間に強度の強い布を張ったものというのが基本であって、その布の上に病床者を乗せ、前後から2本の棒を持った2人以上の人が搬送していくというものである。また、それを元にして、乗せた人が落ちないように固定用のベルトが付いていたり、より移動しやすいように、台車の付いているものもある。(台車が付いているものは、ベルトも基本的に付いている。)台車が付いているものは病院内での患者の搬送を中心に使用されていて、「寝台」または「ストレッチャー」と呼ばれることの方が多く、「担架」と区別されることもあるが、用途としては「担架」と同じである。
また、移動体に備え付けられたものでは、普段は使用せず、緊急時に備えているものということとして、折りたたみ式になったものがある。(列車などの公共交通機関には折りたたみ式のものが備え付けられている。)
折りたたみ式のものは場所を取らないということもあって、街中にも結構備え付けられるようになっているが、大規模災害時などでは担架が得られない場合もよくある。その場合、担架の代用となるものとして、2本の棒(物干し棹でもOKである。)と複数の背広の上着があれば、簡単な担架を作ることが出来る。(左右の袖にそれぞれ棒を通し、複数枚の上着を用いることで担架の代用とすることができる。)また、雨戸や畳などの板状のものを数人で持てば、それも担架の代用となる。(こういうものは、普段は必要ないが、天災が起こった場合などでは役に立つので、知識として頭の中に入れておきましょう。→先日の大震災後でも、こういうことが役立っている。)
また、ボーイスカウトでも、代用担架については教えていることがありますね。(やはり、2本の棒をベースにして、丈夫な布(上着や毛布など)を使ったもの、または椅子を使ったものが教えられている。→こういうものは知っているのと知らないのでは大きな差が出てくるのは言うまでもない...)
英語では「Stretcher」、ドイツ語では「Tragbahre」、フランス語では「Tendeur」、イタリア語では「Barella」、スペイン語では「Camilla」、ポルトガル語では「Maca」、中国語では「擔架」と言う。
「救急車」:急患や負傷者などの傷病者を医療施設に迅速に運ぶめに使用される輸送車両のことである。現在では自動車を使ったものが殆どである。(自動車以外の乗物では、患者を搬送するものとしてはヘリコプター、船などもある。また、患者を搬送しないもの(薬などの緊急輸送を行うもの)ではオートバイを使ったものもある。)尚、自動車が登場する以前には、リヤカー、人力車、大八車、馬車などの車輪を備えた乗物が利用されていた。
歴史的に救急車が登場したのは、19世紀初頭のナポレオン戦争とされている。(負傷兵の搬送に利用された。)日本では、1933年に横浜と名古屋に登場したのが最初とされている。(それ以前にも同じ役割をするものはあったが、システムとしては確立していなかった。)
現在の救急車は、単に患者の搬送だけでなく、応急処置が出来る程度の医療器具と医薬品を常備している車両もある。また、普通のボックスカーと比べると、患者を安定して搬送できるように、サスペンションも格段に良くなっている。そのため、車両の価格は高価になる。(市販車をベースに改造されるのが基本である。)
尚、救急車は緊急車両として特別扱いとなり、信号に関係なく、優先して車道の走行を行うことが認められているが、(一般道路での)最高速度は時速80kmという上限が定められている。これは、緊急性は認められるが、患者への負担なども考慮されているためである。→いくらてもスピードを出しても良いということではなく、「救急車のスピード違反」ということもあり得る。(但し、実際問題として、現実的な対応としては、その場でスピード違反での検挙はせず(=傷病者の搬送を優先する、ということである。)、スピード違反をしたという確実な証拠から、後日に検挙するということになるでしょう。)
また、日本では車体の色は白で、赤のラインが入っているが、世界的には白と赤の2色、または黄色と赤の2色というのが多い。(「赤」はオレンジ色系になっていることもある。)→緑、青などの色を使ったものもあるが、その場合は白地に他の色、という組み合わせが多い。また、赤十字章が付けられているのが一般的である。(赤十字章があると、戦場であっても攻撃することは許されないことになっている。但し、戦場に趣く救急車に戦闘行為に関係する武器を携行することは認められない。→救急車を偽装して戦闘を行うことを防いでいる。)
英語、フランス語、オランダ語では「Ambulance」(但し、発音は異なる)、ドイツ語では「Rettungswagen」、イタリア語では「Ambulanza」、スペイン語では「Ambulancia」、ポルトガル語では「Ambulância」、中国語では「救護車」と言うが、これらの単語は海外に行くことがあれば、万一に備えて頭に入れておいた方が良いですね。特にアメリカのような車社会では、バックミラーに映った時に「Ambulance」と読めるように、車に記している文字をわざと鏡文字にしていることもある。
「注射器」:医療器具の一つであって、注射を行う際に使用される器具である。また、薬剤を体内に投与する場合だけでなく、採血のように体内から体液を取り出す際にも使用されることがある。(採血は基本的に専用の採血器が使用されるが、それだけとは限らないということである。)
構造は、注射筒と呼ばれる円筒形をしたシリンダーとその内部にあるピストン、更にシリンダーの先端部に注射針からなる。投与する薬剤(液体)をシリンダーの中に入れ、注射針を通して体内(血管)に刺し、ピストンを押して薬剤を体内に投与する。(採血などの場合は、ピストンを逆に動かし、体液を吸い出す。)
素材としては、シリンダーとピストンは、ガラス、プラスチック、金属の3種類のものがある。一方、注射針は金属製(主にステンレス)のものが殆どであるが、近年ではプラスチック製の針も登場している。
シリンダー(筒)は使用目的に応じて投与する薬剤の容量が異なるため、様々の大きさのものがある。小さいものは数ml程度の容量であり、大きいものになると数10mlの容量がある。尚、医薬器具として用いられる注射器は、基本的に1回きりの使用の使い捨てであり、大量の注射による薬剤投与は行わないため、容量は数ml程度までのものが殆どである。(大量投与する場合、点滴のように時間を掛けて行うのが一般的であって、注射器はあまり使用されない。)
尚、容量が大きいものとしては、浣腸に使用されるものがある。しかしこれは「浣腸器」と呼ばれるものであって、一応「注射器」とは別物とされている。(先端部の針が尖った金属製ではないのが一般的であることと、容量がある程度大きいため、浣腸専用ということになるためである。)
医薬分野以外でも注射器は利用されている。主に生物の動物実験の際に使用されること(この場合は、対象が人間である医薬用途と大差がなく、人間が動物に置き換わった使い方と言って良い。)と、化学の実験で化学薬品を扱う際に使用して、液体、または気体の薬品や化学物質を扱う際に用いられる。(この場合は、針の先端部医薬用のものよりも尖っていないのが中心となる。)尚、化学実験で使用される注射器は、扱う薬品の影響を受けないものが求められるため、プラスチック製の注射器は殆ど使用されず、ガラス製のものが中心になっている。
また、昆虫採集で採取した昆虫の標本を作る場合にも注射器は使用される。昆虫採集は「動物実験」とは言えないが、動物を相手に行うものであり、「動物実験」で使用されるものと基本的に大差はないものとなる。また、この際の用途は生物の動物実験での使用と考えられる。(少なくとも、「生物学」での使用ということになる。)
また、違法行為となる麻薬の使用の際にも注射器は使用されている。これは麻薬を体内に注入するということでの使用であるため、薬剤を体内に投与するという「注射器」としては本来の使用法での使用である。しかし、この行為は違法行為であって医療行為ではなく、注射器にしては本来の使用法とは言えない。
英語では「Squirt」または「Syringe」、ドイツ語では「Spritze」、フランス語では「Seringue」、イタリア語では「Siringa」、スペイン語では「Jeringa」、ポルトガル語では「Seringa」、中国語では「注射器」という。
「ピンポイント」:ピンの尖端部の様に限られた狭い地点のこと、局部、局所、という意味と、その極少な地点を捕らえるということから「正確な」という意味とがある。特に後者の場合では、「ピンポイント攻撃」などの言い方で、目標を精密に定めた攻撃(例えば、特定のビルに対して正確に空爆を行うなど。)という意味として使用される。(それ以外では、セレモニーなどで、空中からパラシュートで降下してきた人が、イベントのステージなどの特定の狭い地点に着陸することを「ピンポイント・ランディング」と言う。)
この物語では、切られていない羊羹で、ほぼ等分に切られた場合の特定のものにということから、「ピンポイント」という言葉は「局所」ということになる。
英語では「Pinpoint」、ドイツ語では「Nadelspitze」、フランス語では「Pointe」、イタリア語では「Punta di Spillo」、スペイン語では「Punta de Alfiler」、ポルトガル語では「Defina」、中国語では「針点」と言う。
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