SSブログ

「THE BLUE MAX」 [映画(洋画)]

表題の作品は1966年のアメリカ映画「ブルー・マックス」である。日本での劇場公開は1966年9月であった。第一次大戦を舞台にした戦争スカイ・アクション作品である。

作品データを記しておくと、時間は155分、原作はジャック・B・ハンター、ベン・バーズマン、バジリオ・フランキーナの3人、監督はジョン・ギラーミン、脚本はジェラルド・ハンリー、デヴィッド・パーサル、ジャック・セドンの3人、撮影はダグラス・スローカム、音楽はジェリー・ゴールドスミスである。そして出演は、ジョージ・ペパード、ウルスラ・アンドレス、ジェームズ・メイソン、ジェレミー・ケンプ、カール・ミカエル・フォーグラー、アントン・ディフリング、フレデリック・レデブール、ロニー・フォン・フリーデル、カール・シェル、ピーター・ウッドスロープ、たちである。

第1次大戦末期の1918年、ある空軍基地に若いブルノ・スタッヘル中尉が赴任してきた。彼は、1日も早く出撃し、1機でも多くの敵機を撃墜し、撃墜王に授けられるブルー・マックス勲章を得ることで、執念を燃やす・そのため、戦友が死のうが、残り少ない飛行機を大切に扱うことよりも、敵の撃墜機の数を増すことを最優先としたため、周囲の人たちからは反感を買うことになる。そんな中、同じ基地に所属するウィリー・クルーガーマンが撃墜王の勲章を授与されることになり、この時、伯父のクルーガーマン伯がその武勇を褒め称えた。それを知ったスタッヘルは得意満面になり、次は自分が勲章を貰うことを夢見た。しかし彼は、伯が自分を戦意昂揚のためのロボットに仕立てている真意は見抜けなかった。それからもスタッヘルは撃墜機を増やすことに燃え、ソリ数を伸ばしていき、それに合わせて彼の人気も上昇していった。しかし、これはクルーガーマン伯の狙い通りであり、スタッヘルは国民の英雄として祭りあげられ、ベルリンに招かれることになった。ベルリンでは大々的な宣伝キャンペーンが行われ、彼はそれに利用された。しかし戦局はドイツは追いつめられていき、連合軍に対して最後の大反撃に出るも失敗した。が、その中でもスタッヘルは撃墜機の数を伸ばし、遂に念願のブルー・マックス勲章を授与されることが決まった。しかし、その式典の当日、空軍省から「クルーガーマンの死の真相を究明するためにスタッヘルを逮捕せよ」という命令が来る。これにクルーガーマン伯は、「国民の英雄」に汚名は着せることは出来ないとして、問題のある新鋭機のテストと称して、彼をそのテストパイロットに指名した。ブルー・マックスを授与されたスタッヘルは「国民の英雄」としてテスト機に乗り、空へ舞い上がる。が、その機体はやがて空中分解し、彼は英雄として散った。

第一次大戦が舞台ということで、劇中に登場する飛行機は往年のプロペラ機である。が、これが独特の雰囲気を醸し出している。確かに、最新鋭のハイテク戦闘機によるスピーディなスカイ・アクションというものではないが、プロペラ機の銭湯というものはある意味ではとても新鮮である。

ストーリーとしても、プロパガンダの影に隠れた陰謀と悲劇をしっかりと描いた人間ドラマでもあって、2時間半という時間も長く感じることのない、見応えのある作品となっている。

ということで、いくつかの側面からも見ることの出来る作品であり、見ておきたい1本である。

 

ブルー・マックス [DVD]

ブルー・マックス [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

BOB SEGER SYSTEM『MON..84th. ACADEMY AWARDS ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。