「BORDER RADIO」 [映画(洋画)]
表題の作品は1988年の映画「ボーダー・レディオ」である。日本での劇場公開は1993年2月であった。あるミュージシャンの失踪事件を通してる人間ドラマであるが、コメディ・タッチでも描かれていることからコメディと言うことも出来る作品である。
作品データを記しておくと、時間は85分、監督と脚本はアリソン・アンダース、ディーン・レント、カート・ヴォスの3人、撮影はディーン・レント、音楽はデイヴ・アルヴィンである。そして出演は、クリス・D、ルアナ・アンダース、クリス・シアラー、ジョン・ドー、デイヴ・アルヴィン、たちである。
シェフ・ベイリーというミュージシャンが突然失踪した。レコード会社は途方に暮れ、彼の妻・ルアンナに泣きついた。で、彼女は仕方なく夫を探し始めた。心当たりを探すが、手掛かりはない。逆に、マスコミが事件として取り上げようとしてルアンナにインタビューをしようとする。ルアンナは軽く考えていたが、周囲が騒ぎ出し、失踪事件として大きく取り扱われていくことから、本気で彼を探し出さなければならない、と感じるようになる。やがて彼女は、ミュージシャン仲間のデイヴから、ジェフが盗みを働いて逃げ回っていると教えられた。しかし、それはギグのギャラを支払わないライブハウスを襲い、1000ドル余りを結んだという事実を知った。で、ルアンナはその時の仲間のクリスに、ジェフを連れ戻しで来るように命じた。ジェフは国境沿いの寂れたメキシコの田舎町にいた。クリスとジェフは再会したが、クリスがルアンナと寝てしまったことを口にしたとから喧嘩別れとなってしまう。それを知ったルアンナは、クリスとディーンを連れて、3人が襲ったというライブハウスに行き、金を返そうとした。しかし、金の件はカタが付いていたためであり、ジェフは金のことで逃げ回っているのではないと分かる。で、単に、子供やレコード会社とのことが面倒になり、家出をしただけだった。ルアンナはジェフと別れる決心をし、バンドは解散、ジェフはソロ・ミュージシャンとして新たな道を進んでいくことわなった。
音楽ものであるが、音楽をメインにしたのではなく、あくまでも人間ドラマをメインにして描かれている。そのため、音楽の点では期待外れと言わざるを得ない。が、そんな中、クラブ・バンドとして意外なバンド(GREEN ON REDなど)が登場していて、演奏を披露している所はコアな音楽ファンには嬉しい所である。(普通の方には単なるクラブバンドにしか見えないでしょうが...)
見る人を選ぶ作品であるが、映像的な表現方法が面白い所もあるので、コアな音楽ファンと変わった映像を見たいという方にはお奨めの作品である。(LDでリリースされていたが、現時点ではDVD化されていないので、正にコアなファン向けですね。)
↓輸入版のビデオですが...
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