CENTRAL LINE『CENTRAL LINE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1981年に発表された彼らの1st.アルバムである。ポスト・ディスコということで'80's初頭にファンキーなサウンドを奏で、ダンス・シーンに大きな影響を与えた彼らの記念すべきアルバムである。ただ、チャートの点では上位にランクインすることは無かったが、ディスコ・ブームが去った当時、次に来るものとして乱立していた当時の一つの指針を示すことになった。(彼ら自身がリードすることはなかったものの、'80'sのファンキーなサウンドが幅を利かせることになったが、それに影響を与えることになったアルバムである。)尚、チャート成績は、Billboardで最高位145位を記録しただけであった。
収録曲は以下の全7曲である。『Walking Into Sunshine』『I Need Your Love』『Breaking Point』『Shake It Up』『That's No Way To Treat My Love』『Don't Tell Me』『Goodbye』。
この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『Walking Into Sunshine』(デビュー・シングルではない。)はBillboardで最高位84位を記録し、イギリスでも最高位42位を記録している。2nd.シングルの『Don't Tell Me』はイギリスで55位を記録している。
お薦め曲はシングル・ヒットを記録している『Walking Into Sunshine』、そして『I Need Your Love』『Goodbye』、そしてインスト・ナンバーの『Breaking Point』をピックアップしておく。
曲数は7曲であるが、時間の方は約37分ということなので、まあまあであるが、最初からファンキーに突っ走っていて、勢いを感じさせる内容となっている。また、ポップ色が強かったり、キャッチーな所もあって、親しみやすい曲、ダンサブルでノリが良い曲、そしてフュージョンに近いものまであって、バラエティに富んだ内容になっている。
ポスト・ディスコということでは、全曲がダンス・チューンになっていないことから、ダンス・ソングということでは中途半端な感じがするが、ダンスを中心に捕らえるのではなく、ファンキーなサウンドと言うことを中心に考えると、結構幅が広くて、それが面白い所になっている。(ただ、スパイスのようなものの範疇ですが...)
まあ、'80's初頭の第二次ブリティッシュ・インヴェージョンで、イギリス勢が本当に勢いがあった時期であるだけに、こういうサウンドが登場してくる所もイギリスらしくて宜しいかと... 万人向きとは言わないが、個性のある'80'sサウンドを聴きたいという方にはお奨めである。
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