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「CANDY MOUNTAIN」 [映画(洋画)]

表題の作品は1987年のスイス、フランス、カナダの合作映画「キャンディ・マウンテン」である。日本での劇場公開は1990年12月であった。青春ロード・ムービーであり、音楽ファンには出演しているミュージシャンたちの顔ぶれが嬉しすぎる作品である。

作品データを記しておくと、時間は91分、監督はロバート・フランクとルディ・ワーリッツァーの2人、脚本はルディ・ワーリッツァー、撮影はピオ・コラッディ、音楽はハル・ウィルナーとデヴィッド・ヨハンセンの2人である。そして出演は、ケヴィン・J・オコナー、ハリス・ユーリン、トム・ウェイツ、ドクター・ジョン、J・ストラマー、ビュル・オジエ、ロバーツ・ブロッサム、デヴィッド・ヨハンセン、ローリー・メカルフ、たちである。

ミュージシャンになることを夢見ている若者・ジュリアスは、伝説的なギター職人のエルモア・シルクが行方不明になっていることを知ると、彼を探す旅に出ることにした。そこにはロック界へ進出する手づるを掴むことと一穫千金を狙っていた。しかし、それを知ったガールフレンドには車ごと逃げられてしまう。旅を続けててようやく情報を掴み、エルモアの弟・アルに会うことができたジュリアスだったが、エルモアの居場所のヒントとポンコツ車・サンダーバードを1000ドルで買わされることになった。そして、教えられた手掛かりを元にして、ナイアガラ付近に向かった。その公園で、彼は、ミュージシャンの夫とともにトレーラーで暮らすエルモアの娘・アリスと接触したが、エルモアは既に愛人の元に去っていた。ジュリアスはカナダの愛人の元に行くことにした。しかし、様々なトラブルが彼を襲い、遂に金もなくなり、車をも失ってしまい、ヒッチハイクで旅を続けていく。カナダに入り、ようやく愛人・コーネリアの所に辿り着いたが、エルモアは既にそこから出ていて、またも発見できなかった。そして手掛かりを失ってしまったが、ノバスコシアの寒村で、偶然飛び込んだ家にジュリアスはいた。エルモアは日本人バイヤーと独占契約を結んだところであって、音楽業界のことはジュリアスの考えていたようなものではなかったことを知らされることになる。しかし、長い旅でエルモアを探し出すという目的は達成出来た彼は、「生きることはキャンディ・マウンテンを上るようなわけにはいかない」という言葉を改めてかみしめた。

派手な物語ではないが、若者が目標に向かって突き進んでいく様子を、なかなか上手く描いているロードムービーである。尚、ロードムービーということで、途中に登場する顔ぶれの登場シーンは決して長くはないが、一癖も二癖もあるようなミュージシャンたちが出てくるところに注目である。また、こういうところはロード・ムービーにしたからこそでもある。

ストーリーよりも、貴重なシーンが見られると言うことで、そちらの方でのポイントが高い作品である。

 

↓LDでリリースされていたものの、現在では輸入版ビデオしかない...

Candy Mountain [VHS] [Import]

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  • 出版社/メーカー: Republic Pictures
  • メディア: VHS


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