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「THE CONQUEROR」 [映画(洋画)]

表題の作品は1955年のアメリカ映画「征服者」である。日本での劇場公開は1956年2月であった。尚、1952年の作品にも同名邦題の作品があるが、原題は異なっており、別作品である。こちらは12世紀のモンゴル、テムジンを描いた歴史スペクタクル作品である。

作品データを記しておくと、時間は111分、製作と監督はディック・パウエル、脚本はオスカー・ミラード、撮影はジョセフ・ラシェル、レオ・トーヴァー、ハリー・ワイルド、ウィリアム・スナイダーの4人、音楽はコンスタンチン・バカライニコフとヴィクター・ヤングの2人である。そして出演は、ジョン・ウェイン、スーザン・ヘイワード、ペドロ・アルメンダリス、アグネス・ムーアヘッド、トーマス・ゴメス、ジョン・ホイト、ウィリアム・コンラッド、レスリー・ブラッドレイ、テッド・デ・コルシア、ジェーン・ガーソン、リー・ヴァン・クリーフ、ピーター・ママコス、フレッド・グラハム、レオ・ゴードン、たちである。

12世紀のモンゴル。当時は多くのもん族が勢力を争っていた。蒙古の熱血児・テムジンは義兄弟のジャムガと鷹狩りに行っていた途中、タタール王女・ボルタイの嫁入り行列を見にした。タタール王に父親を毒殺された恨みがあるテムジンは、一族を率いて花嫁行列を襲い、彼女を虜にし、母・ハンランの忠告を無視してボルタイを妻にすると宣言した。すると、彼女を嫁に迎えることになっていたマーキット族の首長・ターガタイは怒り、テムジンの集落を襲撃した。しかし、テムジンがそれを打ち破ってターガタイを倒し、岩陰でボルタイと一夜を過ごした。そんなテムジンは、タタール征服のために、内蒙古の支配者ワン・カーンと同盟を結び、ボルタイを連れてその地に赴く。ワン・カーンは側近占師・シャマンの薦めもあったことから、同盟を承諾した。その帰路、テムジンはタタール軍の襲撃を受け、ボルタイを奪われ、自身も重傷を負った。救出に来たジャムガの努力も虚しく、テムジンはタタール王に捕らえられてしまう。あらゆる屈辱を受ける中、ボルタイがテムジンを助け、何とか自分の集落に帰還したテムジンはワン・カーンとの盟約を守って、タタール撃滅の軍を起こして、ジャムガと弟・カサーを派遣した。一方、テムジンが殺されたと信じるワン・カーンはシャマンの口車に乗り、ジャムガとカサーを殺そうとする。カサーは殺されてしまうが、ジャムガはこのことをテムジンに告げようと脱出するが、タタール軍に捕らえられてしまう。そんな中、シャマンはテムジンにワン・カーンの裏切りを伝えにいき、それを知って怒ったテムジンはカーンの城に侵入した。瀕死のカーンの口からシャマンの陰謀を聞いたテムジンはシャマンを殺し、カーンの軍兵を手中収め、タタール軍に向かって行く。その頃、拷問を受けていたジャムガは一切口を割らず、耐えていた。そんなジャムガの菅谷心打たれたボルタイは父王を宥め、ジャムガの介抱をする。その夜、密かに迫っていたテムジンはタタール陣を奇襲し、ボルタイを奪い去る。そしてテムジンの軍とタタール軍とが激突死、テムジンはタタール王を倒した。こうしてモンゴルは新たな時代を迎えたのだった。

物語はモンゴルの者であるが、出演者がアメリカ人であるため、やはり違和感たっぷりという作品である。また、展開としても西部劇の様な感じで描かれていて、それが不思議な世界を構築している。

ということで、余りにもイメージが合っていないミスマッチという世界が歴史ドラマを変な作品にしてしまったが、ツッコミ所満載の作品として捉えれば宜しいかと... まあ、そういうことだから、LDではリリースされていた本作も、DVD化なども望めないでしょうね。

 

↓輸入版のビデオですが...

Conqueror [VHS] [Import]

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  • 出版社/メーカー: Universal Studios
  • メディア: VHS


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